物語




現代。二人の男が、とある森の中、古新聞が散らかる廃屋で共同生活を送っている。
名前は戸塚保(内野聖陽)内海真一(田中圭)。共にどんな過去があるか定かではないが、何らかの理由で社会からはみ出してしまったダメ男二人である。戸塚は剛胆で自信家、人たらしのイケイケオヤジ。一方、真一は他人に心を開けないひきこもりの青年。そんな全く逆のキャラクターの二人を繋ぐ唯一の糸は「ある幻の蝶【シロギフチョウ】の存在を信じている」ということ。2人の目的は一つ。シロギフチョウを見つけることだ。
彼らこそ「チョウ屋」であり、筋金入りの蝶オタクである。
蝶の捕獲では業界にその名を轟かせた戸塚は、蝶を飼育・撮影しては一人楽しんできた真一の引きこもりの殻を破ろうと熱く奮闘するも、いつも空回り…。まるでボケとツッコミのような男同士の滑稽なやり取りは続いていく。

2人の蝶探しに図らずも巻き込まれていくのが、不動産会社のOL・安藤(七瀬なつみ)と旅回りのストリッパー・ユカ(中別府葵)だ。廃屋に不法滞在をする2人に対し退去命令を下しに来た安藤と、戸塚から出張サービスを頼まれたユカは廃屋で出会い、翌日には4人で蝶探しに出かけることになる。
社会と上手く関われずに蝶だけを追い続ける男2人に、自分たちとどこか似たものを感じる安藤とユカ。仕事も忘れて蝶探しにのめり込んでいく彼女たちにとって、廃屋で過ごす4人の空間と時間はいつしかかけがえのないものになっていく。
戸塚の過去の栄光とその挫折を知る昆虫ブローカー・吉永(大谷亮介)と、戸塚から借金を取り立てる、田舎町のボランティアと名乗る男・村木(細見大輔)。彼らの登場と思惑は、信じるものだけを追い求める4人の特別な楽園に、ゆっくりと影を落としていく。
それぞれの想いは交錯してぶつかり、かかわってはすれ違い、やがて結末へと向かっていく。

彼らは「幻の蝶」に出会うことができるのか?そして、彼らが本当に信じたいものとは何なのか…?

↑ページトップに戻る