2001年、2003年、2005年、2007年と、鹿賀丈史主演による過去四度の公演で日本ミュージカル界に新たな伝説を刻んだ傑作ブロードウェイ・ミュージカル「ジキル&ハイド」。
2012年3月、日生劇場で、新たなジキル役にミュージカル界のプリンス石丸幹二を迎え、人間の持つ"光と影"、"表と裏"を描いた衝撃のミュージカルが、ニュー・プロダクションとして生まれ変わります!
<ミュージカル界屈指の歌い手3人の夢の競演が実現>
人間の深淵に潜む闇を描いたR・L・スティーブンソンの余りにも有名な原作「ジキル博士とハイド氏」を、「ビクター/ビクトリア」で有名な作詞家L.ブリカッス氏の作詞とフランク・ワイルドホーンの荘大かつ流麗な音楽により、余すところなくミュージカル化した伝説の大ヒット作品『ジキル&ハイド』がキャストを一新して新たに蘇る。医師として理想を追求するも、分裂する人格を制御しきれず、愛と欲望の挟間で深く苛まれるという難役に挑む石丸幹二、複雑な思いを胸にハイド氏の凶暴な人格に心惹かれる妖艶な娼婦ルーシー役を演じる濱田めぐみ、ジキル氏の婚約者であり一途に彼を愛する可憐な姿が切ないエマ役には笹本玲奈と、日本ミュージカル界で屈指の歌唱力を誇る3人の夢の競演が実現、これはまさに「事件」だ!
<珠玉の名曲で綴られる現代に通じるストーリー>
楽曲を聞いただけで虜になってしまう、これこそまさに心奪われる名曲のオンパレードミュージカル。その中でも、ジキルが歌う、名曲中の名曲『時が来た』は、R&B界のクィーンであるホイットニー・ヒューストンの世界的ヒット曲『ブロークン・ハーツ』を手がけたF.ワイルドホーンならではの躍動感と格調の高さが溶け込み、人生最大の決意に直面したジキルの感情の高まりが見事に表現されています。さらに、ルーシーが歌う情熱的な歌『連れてきて』と、切ない女心を歌い上げる『あんなひとに』、そしてこの2曲に加え、ピュアな気持ちを余すところなく表現した『新たな生活』に観客はぐいぐい引き込まれていきます。
また、権力の横暴が入り乱れる『理事会』のシーンで、歌が効果的に使われたり、ハイドが次々と殺戮を繰り返す恐怖を、群集が歌いつなぐ『事件、事件』などは、歌がいかにサスペンスを高めるのに効果的かを見事に証明してくれています。圧巻なのは、特殊な効果を一切使わず、自らの肉体だけで二つの心の葛藤を表現した『対決』は、舞台の醍醐味であるライブ感を堪能させてくれる1曲です。これほどまでの名曲で構成されたミュージカルは、ほかに類を見ません。本来、ミュージカルが持つロマンチシズムやダイナミズムもしっかり刻んだこの舞台は、まさに、21世紀型ミュージカルです。
<ブロードウェイ版作品解説>
ミュージカル「ジキル&ハイド」は、1886年に出版されたR・L・スティーブンソンの同名小説を原作としています。作曲家F・ワイルドホーンの手によって1990年テキサス州ヒューストンのアリ-劇場で幕を開けたこの作品は、観客と批評家の双方から絶大な支持を受け、同劇場の観客動員記録を更新するにいたりました。
ブロードウェイ進出は、1997年のプリマス劇場。同年のトニー賞では、四部門(最優秀ミュージカル主演男優賞、最優秀ミュージカル脚本賞、最優秀照明賞、最優秀衣裳賞)にノミネートされ、その上演数は、プレヴュー期間の42回公演を合わせると累計で1585回にまで達しています。
この作品がこんなにも大きなセンセーションを巻き起こす原動力となったのは、作曲家ワイルドホーンと作詞家ブリカッスによる、楽曲の魅力によるところが大きいといえましょう。ブロードウェイ・キャストのレコーディングによるサントラは、グラミー賞の「ベスト・キャスト・レコーディング」部門にノミネートされ、その売上げは、この種のものとしては異例の10万枚を突破しました。個々の曲も「Someone Like You」や「This is The Moment」などが世界中で大ヒットし、特に「This is The Moment」は、その美しく耳に残るメロディで、1992年のアルベールビル冬季オリンピックの公式テーマ曲に選ばれています。
このような素晴らしい音楽に加え、誰もが持つ善と悪の心を二重人格という形で表現し、その結果主人公自らが悲劇的な運命を辿るという恐ろしくも美しいストーリー、そしてそれを演じるキャストも話題となりました。
ジキル&ハイド役はブロードウェイ・オリジナル・キャストのロバート・クチオリをはじめ、ロックバンド、スキッド・ロウのセバスチャン・バック、人気テレビシリーズ「ナイト・ライダー」「ベイ・ウオッチ」で主演したデヴィッド・ハッセルホフら錚々たるメンバーが演じました。