10 th Anniversary Party【コメント編】


2017年10月31日(火)、ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』でジョルジュ役の鹿賀丈史&市村正親が2008年に“夫婦役”としてコンビを結成して10周年を祝し、「六本木金魚」にて「10 th アニバーサリー・パーティ」が開催されました。プレス関係者とオーディエンス約50名が見守る中、劇中のストーリーになぞらえニューハーフダンサーのお祝いパフォーマンスと、プレスとの質疑応答、お客様からの質問コーナー、花束の贈呈、など盛りだくさんの内容となりました。パーティは、プロモーション映像の上演に引き続き、金魚ニューハーフダンサーによるお祝いパフォーマンスからスタート。
コンビ結成10周年記念プロモーション映像


10 th Anniversary Party【パフォーマンス編】






鹿賀丈史
(ジョルジュ役)

「今日はお集まりいただきありがとうございます。我々が“夫婦”となりまして10年が経ちました。今日はなぜか女房のほうがヒゲを生やしていますけれども…(笑)この10年間…10年目を迎えられるとは思っていませんでした。この作品自体30年前からある作品ですけれども、古さを全く感じないといいますか、家族・ファミリーというものをテーマにした、普遍的なテーマを持った、本当に楽しい、そして感動的なミュージカルです。是非多くの方にご覧いただきたいと思います。今日はオーディエンスの皆さんおよくいらっしゃいました!こんにちは!(拍手)どうぞよろしくお願いいたします。」



市村正親
(ザザことアルバン役)
「皆さんこんにちは。“うちの女房にゃヒゲがある”っていうね、昔からの冗談がありますけれど、僕は今回ザザ(役)でこの場に来ているんですが、皆さんから見ると(ヒゲが)生えているんで、今『屋根の上(のヴァイオリン弾き)』の稽古をしながら、11月はまた『(NINAGAWA・)マクベス』でシンガポール公演があったりと、今はザザの気持ちでいるつもりですが、“私は誰?ここはどこ?”という、本当にもう精神が少しおかしくなりつつある今日この頃です。(笑)10年前に“ラ・カージュ”をやる時に、鹿賀丈史と夫婦でラ・カージュやりたいな、っていうことをお願いしましたら、うまく通りまして、あれからもう10年、あっという間の10年ですが、やっぱり良い旦那を得たなぁ、としみじみ思っております。僕たちは20代の前半の頃からずっと友達で、考えてみるともうそれこそ45年ぐらいの歳月の中の、“夫婦”としては10年、またこうやって“夫婦生活”が送れるかと思うとちょっと嬉しい気もしますが、、こんなヒゲの生えた私でも邪険にしないで末永く可愛がっていただけたら嬉しいと思っておりまぁ~す!皆さんありがとうございました!」




Q:コンビ結成10周年おめでとうございます。そして、日本初演から30年以上が経ちますが、この作品が日本で愛される理由と、未だに色あせない理由をお聞かせください。

鹿賀丈史「そうですね、さっきも言いましたけれども、家族愛という普遍的なテーマを根底にしたミュージカルです。それもコメディ・ミュージカルです。でも、ただ面白いというわけではなく、その中にある感動といいますか…お客さんの中には最後に涙を流して帰られるお客様もいらっしゃいます。そういう意味で非常に良く出来たミュージカルですので、これだけ続いているんだと思います。僕は10年前にこの作品に参加させていただいた時に、演出家と相談をしまして、少し台本をいじらせていただきました。それまでは全て男言葉で喋っていたんですけれども、そこにちょっと女性的な言葉・ニュアンスを入れたりですとか、歌詞をちょっと変えたりですとか、少しでも面白くなればと思ってそういう作業をしましたが、30年以上前の作品ですけれども、やっぱり面白さというものは変わってないんだなというふうなことを改めて思っております。」

市村正親「冒頭の金魚ダンサーのパフォーマンスの曲が始まった時に、まさしく“ラ・カージュ”っていうのはリヴィエラのこういうところでやっていたんだな、と思って、音楽の冒頭からお客様の心をぐっと掴んで、この曲が流れた後に鹿賀丈史のジョルジュが「ボンソワール!」って出てきた時に、そこからドラマが始まるんですね。やっぱり曲の良さ、家族愛もありますけれども、カジェル達の、人がなんと言おうがありのままの自分たちの姿を見せていくんだという、ゲイの話なんだけれども、非常に心強いカジェル達の物語でもあって、最後はみんな手を叩きながらね…本当にこのミュージカルだけですからね、初日から千穐楽まで毎回スタンディング(オベーション)っていうのは。また今日も立ってくれた、また立ってくれたっていう。本当に皆さんに愛されている作品なんだなぁ、って。ご観になってるお客様がお芝居を自ら観ているというよりも、その中に完全に入ってしまう、入り込めるような作品っていうものはなかなか少ないんだなと思って、そういう“ラ・カージュ”をまた来年3月に皆さんと共に劇場で生きることができることを大変ありがたく思っております。」


Q:お二人が劇団四季の時代から数えると来年で芸歴45周年を迎えられるとのことですが、そういった節目の年にお二人で(“ラ・カージュ”に)出演されるということのお気持ちをお聞かせください。

鹿賀丈史「劇団(四季)にいた頃はまさか夫婦をやるとは思っていませんでしたし(笑)、また、10年も続くとは思ってもみませんでした。長い付き合いなのでお互いの心もよく分かっているんですけれども、毎回毎回新鮮な舞台をお届けできるというその嬉しさでいっぱいです。今回も稽古をして、また新しい芝居であるとか台詞のニュアンスですとか、少し変えたりするかも知れませんけれども、また新しい『ラ・カージュオ・フォール』を、10年目の新しい『ラ・カージュ・オ・フォール』を観ていただきたいなと思っております。」

市村正親「この10年の間に外国でもいろんなバージョンで“ラ・カージュ”が上演されています。そういうビデオとかも見せていただくんですけれども、やはり初演の時から作っている我々のやっているスタイルっていうのが一番こう、ホッとする感じで。変に奇をてらってなくて、本当に作品の中身を一番良い状態でお客様に届けることができる演出になっているなぁ、としみじみ思っています。共にミュージカルでスタートした僕たちがあれから45年経ってまだ舞台の上で第一線にいれることが非常に嬉しいし、最近はお互いに会うと、腰はどう?とか、膝はどう?とか、血圧はどう?とか、尿酸(値)はどう?とかいうような話で(笑)、とにかく少しでも長くこの“ラ・カージュ”を上演できるような、我々が身体を鍛えていこうということは常に話しておりますので、かなり今までとはまた違った新鮮な気持ちで“ラ・カージュ”が出来るかなと思っております。」


Q:絶妙なコンビですが、このお二人の役が入れ替わったらどのようなコンビになると思いますか?

市村正親「結構ね、丈史はね、ザザをやりたがっているんですよ。(笑)ただ最初の時、10年前にね、『これは僕の役だから』って釘は刺したんです。でも、そろそろ(鹿賀がザザを)やっても良いのかな、って。でも、(役が入れ替わったら)ジョルジュの台詞を覚えるのは大変ですよね。だからまぁ僕だけの意見じゃなくて…丈史やりたい?ザザ。」

鹿賀丈史「(“ラ・カージュ”と同じ)原作者であるファイアスティンという方が書いた、『トーチソング・トリロジー』という作品を、僕が確か36歳の時にやりまして、これはまさにこの『ラ・カージュ・オ・フォール』の原作みたいなお芝居で、その時は女装して顔にもつけまつげを付けて、そういう芝居をしていたんですけれども、それも非常に良く出来た芝居でした。そういう意味でもう一回『トーチソング・トリロジー』もやりたいし、ザザもやっても良いかなっていう思いもありますけれども、いっちゃん(市村)以上にこの役に向いている人はいないだろう、という風に思ってますので、そこはやっぱり(市村に)お任せします。」

市村正親「♪『マスカラ』なんて曲は本当に大変なんですよ。メイクしながら、つけまつげ付けながら歌うっていうのはなかなか大変なので、それさえクリアできれば(ザザ役を鹿賀に)譲っちゃおうかな、なんて…まぁでもしばらくはこういう形で“夫婦”させてもらいます。よろしくお願いします。」

Q:思い入れのある曲や、大好きな曲を教えてください。

鹿賀丈史「ジョルジュという役は結構大変な役でしゃべりも多いですし、歌うナンバーも結構多いんですけれども、やっぱりそれぞれ名曲が多いものですから、やっていて非常に気持ちがいいといいますか、その世界に本当にどっぷりと浸かれる、そういう作品なものですから非常に楽しいですね。」

市村正親「ジョルジョの『見てごら~ん、見てごら~ん』と息子を叱るところの歌っていうのはやっぱりいつ聴いても、僕はザザ役で聴いているんですけれども、いつも聴きながらじーんとなる感じの曲です。それから♪『砂に刻む歌』はずーっと僕に向けて歌っているんですね、甘~い声で。ずーっと歌ってくれているんで、お客様以上に接近して聴けるんで、その2曲はジョルジュにとっても最高のナンバーだな、と思います。ザザとしては、確かに一幕最後の♪『ありのままの私』っていうのは有名な曲ですけれども、僕は意外と♪『マスカラ』が結構好きで、舞台に乗って変身していく姿を生で見せていくっていうのは、ナンバーとしては非常に好きで、最近いろいろ化粧技術も発達してきていますしね、前とは違ったものも少し取り入れたいな、という気はあるんですよね。」




Q:まだ観劇したことがなく、今回は絶対に初観劇しようと思っています。家族や友達を誘いたいのですが、この作品をどのように説明したら良いでしょうか?

鹿賀丈史「非常に面白く、そして非常に感動し、時には涙を流すこともあるかも知れません。それだけ中身の詰まった良く出来たミュージカルです。初めてミュージカルをご覧になる方にはもってこいの作品ではないかと思います。是非そういうふうにお伝えください。」

市村正親「いま丈史が言ったことが全てなんですけれども、しいて言うならば、劇場に来るというよりも、『ラ・カージュ・オ・フォール』というクラブに来る、ショーを観に来る気持ちで来て下さると、ショーを観ていながらドラマに引き込まれて、じーんとして、帰りは幸せな気持ちで帰れるというようなミュージカルです。」

Q:エンディングのお二人が背中で手を組んで歌い奥に歩いていくシーンが大好きです。どんなお気持ちで演じていらっしゃいますか?

市村正親「これ僕から言いますね。『あなたしっかりしなさい』っていう(気持ちです)。(笑)」

鹿賀丈史「まぁねぇ、そういう役柄ですしねぇ。ただね、僕いつも思うんでが、『ごつい手だなぁ』って。(笑)顔はね、化粧して、本当に美しいザザなんですけれども、手を握るとやっぱりあぁすごい『男だなぁ』といつも感じてやっております。」

市村正親「ただ、あれ一番最後(のシーン)なんですよね。(一日に)二回公演なんかあったりすると、二回目の公演の時の最後の繋ぎ方は『はぁ…お疲れさん』という感じはありますね。(笑)『今日も終わった』みたいなね。そういう手の繋ぎ方をしています。」











鹿賀丈史「今日はどうもありがとうございました。来年3月目指してしっかり稽古を積んで、より一層充実した舞台にしたいと思っております。今日はありがとうございました。」

市村正親「本当にこの『ラ・カージュ・オ・フォール』という作品は大好きな作品で、本当に幸せになれます。またこの作品をカンパニーのみんなと一緒に上演できることを大変幸せに思っています。どうぞ劇場でお会いしましょう。ありがとうございました。」


ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』は
2018年3月9日、日生劇場にて開幕です!
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