2月15日(木)、都内会場にてミュージカル『モーツァルト!』製作発表記者会見が執り行われました。当日会見に参加した山崎育三郎さん、古川雄大さん、平野綾さん、生田絵梨花さん、木下晴香さんが公演にむけて意気込みを語りました。




<山崎育三郎>
  「今日はお集まりいただきまして誠にありがとうございます。山崎育三郎です。僕は2010年、今から8年前に初めてこの作品の舞台に立たせていただいて、今も初日の公演のことを思い出します。本当に緊張で脚が震えるんです。スタッフの方に思いっきり背中を叩いてもらって舞台に飛び出して、最初のセリフの「ナンネール!」って言ったのを思い出しました。この作品自体が僕をヴォルフガングにしてくれるというか、本当にその舞台に一歩入ったらラストのシーンまでその波に乗っていくというか、そんな気持ちでやった覚えがあります。そして2014年の再演もやらせていただいて、前よりいろんなことができるようになったかなという思いもあり、30代に入り、今の自分がどういう風にヴォルフガングと向き合えるかなと色々考えています。新しいメンバーも加わり、そして演出も新しく変わるとのことなので、もう一回役とゼロから向き合って、新しいヴォルフガングに出逢いたいなと、思っております。今日はどうぞよろしくお願いいたします。」



<古川雄大>
  「ヴォルフガング役をやらせていただきます、古川雄大です。本日はありがとうございます。僕はこの作品の存在はずっと知っていたんですけれども、実際に観たのは、前回2014年公演の山崎育三郎さんの回を観させていただきました。育三郎さんのパフォーマンスもそうですし、ストーリーも、そして他の出演者の皆さんも、そしてミュージカルナンバーに圧倒されました。僕はいつかこういう大きな作品で、ヴォルフガング役をやりたいなと、目標にしてきました。こんなに早くチャンスをいただけるとは思っていなくて、正直びっくりしています。自分にできることを全部やって、がむしゃらに稽古に挑んでいきたいと思います。「4人目のヴォルフガング」を作るという目標を自分の中に作って、そして育三郎さんとも一緒に頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。」



<平野綾>
  「今日はお集まりいただきましてありがとうございます。平野綾です。前回の2014年公演の時は、『レディ・ベス』初演が直前にあって、それからすぐに『モーツァルト!』のお稽古が始まったので、ずっと緊張感が絶えず、先ほど小池先生もVTRの中で仰っていたと思うんですけれど、本当にいっぱいいっぱいでした。精一杯やらせていただきましたが余裕がなかったです。それから4年経って、いろいろな経験をさせていただいて、30代に突入したコンスタンツェを見せられれば良いなと思っています。本当に山崎さんとはたくさんの作品で相手役をやらせていただいていています。さっきも「愛していれば分かり合える」を久しぶりに歌わせてもらいましたが、4年ぶりなのにぴたっと息が合ったりすると、あぁ嬉しいなと思ったり。古川さんとは『レディ・ベス』でご一緒させていただいたんですけれど、まさか恋人役になるとは思わなくて、今からどういうお芝居ができるかすごく楽しみです。あとはやっぱりコンスタンツェのお二人がとっても若いので、若いエネルギーを頂きながら、一緒に素敵な役を創り上げられたらいいなと思っています。よろしくお願いします。」



<生田絵梨花>
  「今日はありがとうございます。コンスタンツェ役を務めさせて頂きます、生田絵梨花です。私は11年前、10歳の時にこの作品を観ていました。その時はまさか将来自分がコンスタンツェを演じるとは思ってもいなくて、「アマデをやりたいな」なんて思っていた年頃だったので(会場笑)。あの時の自分にコンスタンツェを演じると言ったらびっくりすると思います。オーディションの時も自分とはタイプが違うんじゃないかと思って、それでも自分なりに出来る限り精一杯やらせていただきました。お客様にとっても、私が今まで演じてきた役だったり、私の普段の感じからは想像できないじゃないかなと思います。それでも、こうして選んでいただいたので、しっかり自分にしかできないことを探し出して、皆様と協力して良い作品をお届けできるように精一杯努めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。」



<木下晴香>
  「コンスタンツェ役をさせていただきます、木下晴香です。本日はありがとうございます。私はこの作品のオーディションを受けさせていただく時に、「絶対この(コンスタンツェ)役をやりたいな」という思いもあった反面、小池先生も仰っていたようにまだ今の私には難しい役かな、という思いもありました。でもこうして出演が決まって、少しずつコンスタンツェという役に、歌唱披露だったりとか、ビジュアル撮影だったりとかを通して、少しずつ触れていく中で、今はすごくわくわくした気持ちでいっぱいです。コンスタンツェという女性をどこまで深く演じられるかというのは、本当に大きな挑戦になると思いますが、初めての帝国劇場で自分なりの思い切ったコンスタンツェを務められるように精一杯体当たりで頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。」



Q1 山崎さんに質問です。今回で3度目のヴォルフガングをされることになりますが、前回までで大変だったことと、今回新しく挑戦したいことをお聞かせください。
古川さん、生田さん、木下さんには、この作品に挑まれる上で、具体的に挑戦したいことや意気込みをお聞かせください。


<山崎>
「役自体もすごく大変なんですけど、初演の時、僕がヴォルフガングとして入った年は、ほとんどのキャストの皆さんが前回からの続投だったんです。再演のメンバーの中に入って、稽古の進み方、思い出し稽古のペースがすごく速くて。僕はゼロからヴォルフガングを創っていかなきゃいけないというところで稽古場にいたので、誰とも会話した記憶がなくて。Wキャストの(井上)芳雄さんともほぼ会話がゼロ状況で、台本と楽譜をもって歌唱指導の先生と小池先生のところを往復する毎日でした。初めての通し稽古で、1幕終わった段階で立てなくなりまして。「もう2幕はできない」って思うくらいしんどくて。全部終わった後に小池先生から「市村(正親)さんが主演のミュージカルじゃないんだよ!」というダメ出しをされ・・・あ、今先生のものまねです。(会場笑)愕然として「もうだめだ、僕にはできない」と本当にどん底まで落ちこみました。そういう時に(山口)祐一郎さんが優しくて・・・「良いよ。カッコいいよ。大丈夫だよ。」(会場笑)って、いつも祐一郎さんに支えてもらって。皆さんに支えてもらいながら乗り越えられました。初演の時は皆さんと会話した記憶もないぐらい、一人でがむしゃらにやっていました。」

<古川>
「そうですね・・・何といってもナンバーですね。曲数が多く、かつ全て難しいので、課題はたくさんあるなと思っています。歌唱指導の方と一緒に頑張っていきたいと思っています。ヴォルフガングは舞台に出ずっぱりで、山崎さんも倒れたと仰っていたので、そういう部分で体力・・・倒れてませんでしたっけ?(<山崎>「あ、倒れてはない」)あ、倒れてはいないですね。(会場笑)
どこまでコントロールできるのかも挑戦だと思います。小池先生から常日頃言われているんですけれど、「君はそうね・・・」(小池先生のモノマネ 会場笑)スミマセン、ちょっと違いましたね、失礼しました。「あのね。君はやっぱりちょっと悲劇なんです。」ということを言われて、モーツァルトの天真爛漫なところ、明るいキャラクターなのでそこまでどう持って行くかが勝負だよ、っていうことをずっと言われています。表現の部分でもたくさん課題があるので、さっきも言いましたが、がむしゃらにぶつかっていきたいと思っております。」

<生田>
「コンスタンツェは悪妻と呼ばれてはいるんですけれど、演じるにあたっては悪いところっていうより、妻として、女性としての葛藤だったり、人間らしい感情を大切にしたいなと思います。何よりもこの作品は本当にモーツァルトの生き様そのものが見どころだと思っているので、そこに寄り添ったり、ぶつかったり、妻として生きられるように頑張れたらと、そして愛する気持ちを第一に頑張れたらと思っています。」

<木下>
「コンスタンツェは実在した人物ということで、いろいろなことをまず調べて自分の中にしっかり深く落とし込んでいく作業が必要なので、そこをしっかりしたいのと、役柄的に今の自分の限界を突破しないと演じられない役なのかなという思いがあります。稽古場からどんどんトライして、失敗を恐れず挑戦しながら、天才を支え愛した妻を演じられるように頑張りたいと思います」


Qせっかくなので山崎さんも意気込みを是非お聞かせください
<山崎>
「そうですね、本当に今の自分の全てを出し切らないとできない役なので、前回、前々回をなぞるのではなく、今の自分がこの役にどういう風に向き合っていくか、どのように自分が感じるかということを稽古場で探しながらやっていきたいなと思います」


Q2ヴォルフガング役のお二人に、お互いの印象をどう思っていらっしゃるのかお聞かせください

<山崎>
「(古川さんに向かって)印象?どうですか?」

<古川>
「僕の(山崎さんの)イメージは“常にON”のイメージがあります。OFFにするところを見せないというか、常にスイッチが入っている方だなと思います。バックステージでも、プライベートでご飯行った時とかも、常に“山崎育三郎”というスイッチが入っている方なんだなぁという・・・」

<山崎>
「僕の答え(古川さんのイメージ)は“常にOFF”な印象。(会場笑)でも(古川)雄大はさっきご飯って言いましたけど、ご飯に誘ってもあんまり来てくれないんですよ。「自分は大丈夫ッス」っていう。なんで?」

<古川>
「いやいやあの~・・・そうでしたっけ?」(会場笑)

<山崎>
「いやいやそうでしょ!でもすごい秘めたエネルギーを持っている印象ですね。ストイックというか。発声とか筋トレとかずっと一人で黙々とやっている姿を見ていますし、『レディ・ベス』の時は、自分のシーンが終わると舞台袖を走っていくんです。舞台袖で自分で録音している自分の声(レコーダー)を取りに行く時、なぜか猛ダッシュをするんです。見ると雄大が走っていて、いつも自分で走って自分の声を確認しに行く姿がすごく・・・ストイックで真面目な印象ですね。」

<古川>
「常にその(山崎さんが)輝いている、というか・・・」

<山崎>
「あの、ON、ONで大丈夫です」(会場笑)

<古川>
「ONでいることって本当に難しい!僕はOFFの人間なので。(会場笑)ONでいることってどれだけ神経を使って集中力を使うかっていうのを分かっているので、それで常にいられるということが・・・」

<山崎>
「ONなのかなぁ・・・」

<古川>
「ONですよ!」

<山崎>
「本当に?あんまり意識してない・・・」


Q3ヴォルフガング役のお二人に、ヴォルフガングの魅力と、35年という短い彼の人生に「〇〇な人生」というキャッチフレーズをつけるとしたら?

<古川>
「さっきも言いましたが、天真爛漫ですごく無邪気で、でもふとした瞬間に爆弾発言みたいなことをして周りの空気を変えるような・・・。そんな読めない部分が彼の魅力なのかなという風に思っていまして。天才って言われる人って、けっこうそういう人が多かったりするじゃないですか。芝居についてはすごく天才的だけど、バックステージではほんわかしている、みたいな、え、何見てるの?みたいな。天才に通ずる彼の普段の様子とか人柄とか、そういったものが今回この舞台ではいろんな角度で出ていると思います。なのでそこが魅力だと思いますし、演じる上でそのヒントになるところもあるのかなと思っております。キャッチフレーズをつけるとしたら。とにかく「突き詰めて追い求めた35年間」なのかな、って思います。」

<山崎>
「ヴォルフガングは子供の頃から天才と呼ばれていて。大人になっていくといろんなことが起こっていく中で、自分自身の信念とか、自分が本当はこういうことがしたいということがブレてしまう瞬間って誰でもあると思うんですけれど、彼にはそれがなかった。自分は自分、ありのままの僕を見てほしいんだ、っていう自分の信念や生き方、想いというものを貫き通したというのが、この作品でのヴォルフガングの魅力なんじゃないかなと思います。キャッチフレーズは「ありのままの人生」です。」





<山崎>
「本日はお集まりいただきまして本当にありがとうございました。今年のミュージカル『モーツァルト!』は5月~6月帝国劇場、そして7月大阪・梅田芸術劇場、8月名古屋・御園座、三都市を回る予定です。今回新しいキャストも加わりまして、新しい演出、セット、そして楽曲も新たに加わったりするということで、僕自身もゼロからもう一回ヴォルフガングと向き合って、「新生モーツァルト!」をこのキャスト一同皆で力を合わせて創り上げたいなと思っております。2018年は、ミュージカル『モーツァルト!』イヤーにしたいと思っておりますので、今日オーディエンスとして参加していただいている皆さまは帰ったらすぐ、今年の「モーツァルト!」はどうやらそういうことになるらしい、と是非宣伝してくださるとうれしいです。報道の皆様もどうぞよろしくお願いいたします。今日から2018年『モーツァルト!』が始まります。是非よろしくお願いいたします!」