東宝ミュージカルアカデミー 稽古場レポート Vol.7
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今回から4回にわたって、受講生の視点から見た稽古場レポートをお届けします。担当するのは、この春のオーディションに合格し来年の「レ・ミゼラブル」に出演することが決まった4名(折井理子、岡村さやか、石井一彰、藤田光之)です。最初は、「試演会レポート4」として、ミュージカル試演会の様子をレポートしてもらいました。



来年、レミゼラブルでマテロット役をやらせて頂く折井理子と申します。
尊敬する山田和也先生に演出して頂いた試演会についてお話したいと思います。

11月30日と12月1日の2公演
(1日、昼、夜、2公演ずつ)の
計4回公演を行いました。
今回は4回目の試演会となりま
したが、初めてミュージカルに
取り組む事になりました。

芝居、音楽、ダンス。この3つが一緒になって生まれるミュージカル。
・・・アカデミーに入る前の私だったら間違いなく、『音楽、ダンス、芝居』という順序で書いていたでしょう。『芝居』を最初に書いたのは、何よりもまず、演技をする心が大切だという事が分かり始めてきたからです。
歌ったり踊ったりするのには動機が必要です。何故その場面で歌うのか、踊るのか。
言葉だけでは足りない、気持ちの昂ぶりを音楽や体の動きで表現する、それが私達の目指しているミュージカル俳優なのであります!
入学以来、演技の授業に力を入れて教えて頂いてきた訳ですが、
その成果を発揮する時がついにやってきたのです!



ここで今回の試演会の内容をご紹介しましょう。
東宝ミュージカルのレパートリーである、『イーストウィックの魔女たち』『サウンド・オブ・ミュージック』『南太平洋』『ミー&マイガール』など7作品から抜粋した18のミュージカルナンバーまたは名場面を、山田先生の温かくも厳しいご指導の下、皆で気持ちを一つにして作り上げていきました。


7つもタイプの違う作品を勉強でき、お客様にも楽しんで頂けるに違いないと
ワクワクしたのも束の間、配られた台本と楽譜を見た瞬間、フリーズしてしまったのは私だけではないでしょう。製本して重ねてみるとなんと厚さ15cm!ぼ、膨大っ!

しかし、それができてしまうのが、アカデミー生の底力なのです。
見て下さい、この生き生きとした表情。これぞ山田先生マジックです!





その甲斐あってか、客席は4公演とも満席御礼!!椅子の数が足りない程でした。
来て下さった皆様、本当にありがとうございました。



山田先生は、私達生徒の気持ちや意図を汲んで演出して下さる先生でした。
どのように演じたいのか、それを生徒に確認した上でその人にとって一番必要なサジェスチョンをして下さっていたのだと思います。

沢山のナンバーを勉強する事によって、その作品の色を知る。これが今回の大きなテーマだったのではないかと思います。例えば、『サウンド・オブ・ミュージック』では昔から受け継がれてきたその舞台の伝統を壊さないように演じる事であるとか、逆に新しい作品はそのリズムを体で感じ続けなければならない事などを教えて頂きました。

ピアノ伴奏して下さった若林優美さん
と打ち合わせ中の山田先生。
本番当日はお客様の後ろで音響を担当
して下さっていました。

私は今回『屋根の上のヴァイオリン弾き』のホーデル役で、「家を離れて」という
大変メロディックで感動的な歌を歌わせて頂いたのですが、先生から頂いた
サジェスチョンで、個人的に、死んでも忘れないと心に誓ったお話があります。

それは、音楽の力と言葉の力です。音楽の力をうまく利用する事ができれば、最高の作品になる。しかし逆に利用されてしまったら何も伝わらない。
音楽に乗っていく所と反抗する所。悲しげなメロディを歌いながら、希望に満ちた歌詞を歌う。メロディに流されて悲しく歌う事は音楽に利用されてしまったという事なのです。
あくまでも『言葉を伝える』ということ。簡単にできそうで大変難しい作業だと痛感したのでした。これからの大きな課題です。


こんなに素晴らしい先生方に教えて頂けて、本当に私達は幸せ者です。私達を支えて下さる多くの方がいる、この環境に感謝して日々を送らなければと思う毎日です!
最後になりましたが、この試演会の為だけに新たに振り付けをして下さった青木美保先生、ピアノ伴奏して下さった若林優美さん、そして大大大好きな山田君。(山田先生の愛称です☆)
本当にありがとうございました!!!教えて頂いた事を肝に銘じて頑張ります!

アカデミー生一同ますます精進してまいります!
ぜひ卒業公演を観にいらして下さい!

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