東宝ミュージカルアカデミー 稽古場レポート Vol.12
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はじめまして! 東宝ミュージカルアカデミーの、高舛裕一、松崎裕佳です。
今回は東宝ミュージカルアカデミー1期生が1年間学んできたことの集大成である卒業公演[レ・ミゼラブル]についてレポートしたいと思います。

松崎 「1年間、早かったね。」
高舛 「凄まじい密度だったからね。」
松崎 「今回の卒業公演も、ダンスの試演会やオーディションもある中での稽古で・・・様々なことが頭を巡って大変!」
高舛 「最後の最後まで濃いねー。でも、それだけ充実しているということですな!」


松崎 「ところで、今回の公演ではひとり、助っ人をお呼びしています。」
高舛 「上條恒さんです!」
松崎 「2003年の本公演ではコンブフェールを演じ、且つジャンバルジャンのアンダースタディを務めていらっしゃいました。バルジャンはアカデミー生の年齢では唯一出来ない役なので、お願いすることになりました。」
高舛 「頼れる兄貴分!たくさんアドバイスもしてくださって本当に尊敬出来る先輩です。」
松崎 「と言うことで、上條さんにお話を伺いました。」


松崎 「お疲れ様です。稽古を見ていると、バルジャンへのかなりの思い入れを感じるのですが・・」
上條 「うん。だけど、実はオーディションを受けた時には、ほとんどレ・ミゼのことを知らなかったんだよ。だって、最初はチラシの絵を見て、コゼットが主役なんだなと思ってたくらいで・・・」
高舛 「えぇ〜っ!?」
上條 「だけど、ゲネプロを帝劇の客席から見て、『これは凄い!』と思った。その完成度の高さから、レ・ミゼは神が創ったミュージカルと言われてるんだけど、それをつくづく実感しましたね。」
松崎 「意外です!ではいつ頃からバルジャンという役を特別に意識されるようになったんですか?」
上條 「歌通しのときに、『バルジャン歌ってみない?』って言われて。でも聞いてみたら3日後だって言うんだよ。『無理です!』って言いつつやってみたら、意外と自分の声に合っていて、やればやるほど面白くなってきて・・・どんどん欲が増してきてそれでバルジャンを演じたい!って。」
松崎 「そうだったんですね〜。しかし物凄い思い入れを感じます。初めての稽古からもう、歌もお芝居もバルジャンそのもので・・・」
上條 「やっぱりバルジャンという役は僕を突き動かしますよ。まず役柄上大きく見せようと、ジムで鍛えて12キロくらい増量しました。そして、絶対無理だと思っていた禁煙も続いています。とにかくハードだから、それに耐えられる身体と喉を持っていないと。プロローグから野獣的な面を見せなきゃいけないでしょう。そして2幕には『彼を帰して』という大変デリケートなナンバーも控えているし。」
高升 「見習わねば・・・!」

 
<衣裳(帽子)製作中>

上條 「それにしても不思議なことに、バルジャンを演じるようになってから白髪が急に出てきたんだよね。歳とったなぁ〜って(笑)。」
松崎 「本当にバルジャンになりきっていらっしゃるんですね。続いて、アカデミーの稽古場で感じることを教えてください。」
上條 「みんなの情熱をとても感じます。仕事としてではなく、勉強のための稽古だからでしょうか、純粋なエネルギーが漲っています。僕にとってもいい刺激になってますよ。」
松崎 「観に来てくださる方々にメッセージをお願いします。」
上條 「今までのレ・ミゼとはかなり異なります。1番大きいのは男役を女の子が演じることかな。その他にも大規模なセットや、大編成のオーケストラがないことがある。しかし、それらに助けてもらえない分、とてもやりがいがあります。これは新しいレ・ミゼラブルです。新作のつもりで見に来て欲しいですね!」
高舛 「ありがとうございました!」


松崎 「そういえばこの前初めての通し稽古だったね。」
高舛 「大変だったね〜。皆ずっと忙しいのね。出ずっぱりだし。」
松崎 「そう、勿論この作品の主人公はバルジャンなんだけど、決して特別に出番が多いわけじゃないの。なぜなら、実はこの作品の本当の主役は『レ・ミゼラブル=虐げられた人々』全員だからなんだよね。」
高舛 「なるほどねー。」
松崎 「アカデミー生と上條恒さん、そして子役の方々を合わせた38人が皆、それぞれ重要なドラマを担っている。だから誰ひとり欠かせないし、個性も際立つし、当然ひとりひとりに見せ場もある。そしてそれがまとまることによって、作品全体に大きなパワーが生まれる!まさに群集劇の醍醐味よね!」
高舛 「なるほど。だから卒業公演に選ばれたんだ。」


高舛 「ところで、1年を振り返ってみると、総レッスンの約半分は演技だったね。」
松崎 「うん。歌出身の私としては、最初は正直、戸惑ったよ。歌やダンスのように、明らかに目に見える技術をとにかく鍛えたいと思っていたから。」
高舛 「もちろん、歌やダンスもバシバシ鍛えて頂いたけど。」
松崎 「でも今になると、その重要性がわかる。歌でもダンスでも、とにかく演技の要素が必要で、それらがしっかり連携してはじめて表現が成立するんだ。」
高舛 「レ・ミゼも台詞が全編歌だもんね。高い歌唱力としっかりとした演技力、両方がないと成立しないんだよね。」
松崎 「今こそ1年間学んできたことが存分に発揮される時だね!」
高舛 「というわけで、受講生は今、全力で励んでおります!」
松崎 「今までとはひと味違う、東宝ミュージカルアカデミー版レ・ミゼラブル!楽しみにしていてください!」



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