STORY

1829年ニューヨーク。年老いたロレンツォ・ダ・ポンテ(海宝直人)が病身の妻の面倒を見ながら、回想するところから物語は始まる――。

1781年ウィーン。若きダ・ポンテは、宮廷詩人としてアントニオ・サリエリ(相葉裕樹)とともにオペラを制作していた。女好き、またユダヤ人であることが障害となり、必死で手に入れた宮廷詩人の座だったが、言われるがままに書いたデビュー作は酷評され、フラストレーションが溜まっていた。そんなダ・ポンテの前に現れた、作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(平間壮一)。彼もまた才能を持て余し、不満を抱えていた。二人は意気投合し、全く新しいオペラを作ることを決意する――。

この出会いこそが、“天才”モーツァルトを世に広め、もう一人の“天才”はその栄光の影に隠れながらも後世に受け継がれる作品を作ることになる、運命の出会いだった――。

COMMENT

海宝直人ロレンツォ・ダ・ポンテ役

ダ・ポンテ役を務めさせていただきます海宝直人です。

今回演出の青木豪さんはじめ、初めてご一緒させて頂くクリエイターの皆さんと新たな作品を創り上げていけること、光栄に思います。

モーツァルトと共に「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」などの名作を手がけながら、決して順風満帆な人生を送ったとは言えなかった詩人、ダ・ポンテ。
どれほど逆風に吹かれようと、栄光を渇望しもがき続けた彼の人生を辿っていると、可笑しくも哀しい、しかしエネルギーに満ちた人間味溢れるエピソードの数々に興味と想像を掻き立てられます。
今作でどのようにその人生が描かれるのか、僕自身とても楽しみです。

素晴らしい共演者の皆さんと共に、チーム一丸となって最高の作品をお届けできるよう励みます。
「音楽劇ダ・ポンテ」どうぞお楽しみに!

平間壮一ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト役

世界で一番、不幸で、幸運な詩人
このキャッチフレーズが大好きです。

まだ台本は読めていない中このコメント書いていますが
これだけでいろいろな想像ができて楽しみで仕方がないです。
しかもそれを海宝くんが演じるんだから!

天才は人に認められるから天才なのか
もしかしたらただの変人と言われ続けてきたのか
素晴らしいとかすごいねって言われたいって人は思うけど
天才の立ち位置についたら
そのポジションの辛さがつきまとうと思う。

ダ・ポンテ、モーツァルトの2人がどんな物語を伝えてくれるのか
尊敬できる人たちに囲まれて稽古もがんばります。

見に来て頂ける皆様は劇場でお待ちしてます!

大島里美脚本

長い人生の一瞬を照らす花火のような出会い−−−−詩人のダ・ポンテと音楽家モーツァルトは、モーツァルトの晩年に出会い、三作の傑作オペラを共作することで、短くも濃い時間を過ごしました。

“天才”ですら様々な制約に悩まされるエンタテインメント作りの現場。どん底で出会った二人は、言葉と音楽でお互いを解き放ち、最高の相棒となってゆきます。

野心にあふれ恋に懲りない詩人と、彼をそそのかし乗せていく音楽家。オペラ界の最強タッグの共作の様子を、二人のオペラに出てきそうな愛らしく憎めない登場人物たちと、たくさんの歌に乗せて、お楽しみいただければと思います。

青木 豪演出

「ダ・ポンテ」という人の名を恥ずかしながら存じ上げませんでした。「コジ・ファン・トゥッテ」などスタッフをした経験さえあるのに、モーツァルトのオペラの台本を3つも書いた彼の名を意識したことは、この仕事を頂くまで全くありませんでした。「知りたい」と思って、お引き受けしたら素敵な台本が届き、信頼すべき演者が揃いました。「知りたい」と思われた方々、是非劇場へ。あ、「知ってる」という方々も是非であります。