STORY

ニューヨーク、ウェスト・ヴィレッジのレストランバー。

緊張した面持ちの金融マン・アーロン(村井良大)のもとに、ケイシー(桜井玲香)がやって来る。二人は今日が初対面。ケイシーの姉・ローレン(保坂知寿)の夫とアーロンは同僚で、それが縁で二人は《ブラインド・デート(一度も会ったことのない状態でするデート)》をすることになったのだった。

ダメ男に引っかかるのではないかと、ケイシーの親友レジー(植原卓也)は気をもみ、姉のローレンは、アーロンは結婚を見据えた恋愛ができる相手だと発破をかける。

芸術家肌で恋愛にも奔放そうなケイシーを前に、アーロンの脳裏には結婚式当日に逃げられた元カノのアリソン(音くり寿)の姿が浮かんでしまうが、そんなアーロンに親友の肉食系男子ゲイブ(オレノグラフィティ)は、一歩踏み出すべきだと喝を入れる。

その場にいないはずの、親友、親、兄妹、元恋人の心の声に翻弄されながら、お互いを探り合い、ぎこちなく会話を始めるアーロンとケイシー。そんな二人を、ウェイター(長谷川初範)も見守っているが…。