『ラ・マンチャの男』は、聖書に次いで世界的に読まれているスペインの国民的小説「ドン・キホーテ」を原作としたミュージカルで1965年にブロードウェイ初演。翌年のトニー賞ではミュージカル作品賞を含む計5部門を受賞。
日本では1969年の初演より松本白鸚が主演し、翌70年にはブロードウェイからの招待を受けて、マーチンベック劇場にて全編英語で現地の役者と渡り合い、計60ステージに立ちました。その後今日までの上演回数は1,307回に到達しています。

2022年の『ラ・マンチャの男』では、白鸚演じるドン・キホーテが想い姫と慕うアルドンザ役に、2012年公演以来、松たか子が扮し、父・白鸚との久しぶりの舞台共演に臨みます。

脇を固めるサンチョ役の駒田一、牢名主役の上條恒彦に加え、新たなキャストとしてアントニア役に実咲凜音、カラスコ役には吉原光夫を迎え、松本白鸚「ラ・マンチャの男」集大成、2022年公演がいよいよ始動いたします!


16世紀末のスペイン、セビリアの牢獄では教会を侮辱した罪で、セルバンテスが従僕共々投獄されようとしている。
新入りである彼らをこづきまわす囚人達で牢内は騒ぎになり、聞きつけた牢名主が詰問、裁判をやろうと言い出す。
なんとかこの場を収めたいセルバンテスは、即興劇の形で申し開きをしようと思い立つ。 それは、囚人全員を配役した劇。
――田舎の老人アロンソ・キハーナは本の読み過ぎで狂気の沙汰とも言えるとんでもない計画を思いつく。
何世紀も前に姿を消した遍歴の騎士となって、悪を滅ぼさんがために世界に飛び出す…その男こそ、ドン・キホーテだ。
キホーテは従僕のサンチョを連れた旅の途中、 立寄った宿屋でアルドンザという女と出会う。あばずれ女だが、キホーテにとっては“憧れの麗しき姫ドルシネア”その人に見える。 憧れの姫のため身を捧げる決意をするキホーテ。
不思議な彼の言葉にアルドンザの気持ちは揺れる。だが、そんな彼女にラバ追いのあらくれ男たちが襲い掛かる。
身も心もボロボロのアルドンザを目にして、それでも“麗しの姫”と崇め続けるキホーテ。
彼の求める夢とは、そして真実とは――。