Les Miserables

2027~28年 全国公演オールキャスト・オーディション キャラクター説明

ジャン・バルジャン
30代後半~40代くらいの男性。パンを盗んで投獄され、その後、脱獄を繰り返して19年もの間、刑に服していた。仮出獄するも世間の冷たい仕打ちに心荒み、救いの手を差し伸べた司教の館から銀食器を奪って逃げる。司教に「正しい人になれ」と教え諭され、名を変え人生をやり直そうとする。地位や財産を得たバルジャンだが、執拗に追いかけてくるジャベールの追求を逃れ、養女コゼットと共に密やかに生きる。成長したコゼットがマリウスと恋に落ちると、バルジャンは娘の幸せのため、ある決意をする。
♪独白(Soliloquy)、♪彼を帰して(Bring Him Home)など、劇中は高音域が必要な楽曲をを歌唱する。また、独白では、野獣を思わせる熱量での歌唱が必要。
ジャベール
30~40代くらいの男性。囚人だったバルジャンに仮出獄許可証を手渡した警察官。その後、行方をくらましたバルジャンを、「法の正義」の下に執拗に追い続ける、四面四角な、信念の男。バルジャンに何度も追い迫るも、その度に取り逃す。ようやくバルジャンと対峙した時、他人を救おうと懸命になるその姿に己の信念を揺さぶられてしまう。
♪スターズ(Stars)、♪自殺(Javert’s Suicide)など、バリトン音域の楽曲を歌唱。
マリウス
20代の男性。貴族の血を引くが、パリの下町で貧乏暮らしをしている。学生仲間にカタブツと呼ばれる真面目な男。アンジョルラス率いる”ABCの友”の一員として、格差社会を変えようと活動している。街で偶然出会ったコゼットと運命的な恋に落ち、”革命”を目指す仲間との間で気持ちが揺れ動く。
♪心は愛に溢れて(A Heart Full of Love)では初めての恋に浮かれる若々しい雰囲気、♪カフェソング(Café Song)では仲間を失い一人生き残った悲しみを歌唱する。高音域あり。
他に、囚人、農夫、民衆、工場労働者なども演じる。
コゼット
20代前半の女性。ファンテーヌの娘。テナルディエ夫妻に預けられているが、下女のように虐げられた幼少期を過ごす。縁あってバルジャンに引き取られ、彼を実の父と信じて育つ。恋に憧れる年頃になると、自分を子供扱いし何かを隠している父に反発心を覚えるようになる。施しに訪れた下町でマリウスと出会い、初めての恋に落ちる。
♪プリュメ街(Rue Plumet)、♪心は愛に溢れて(A Heart Full of Love)など、瑞々しさあふれる楽曲を歌唱。hi-Cをコントロールして歌えるソプラノボイスが必須だが、地声を使う楽曲もある。
他に、農婦、民衆、工場労働者、娼婦などにも扮する。
テナルディエ
30代後半~50代前半くらいの男性。ごまかしやチョロまかしが当たり前だが、なぜが賑わっている安宿の陽気な主人。一方で、平然と悪事を働くワルでもある。ファンテーヌに幼いコゼットを託されるが、送られてくる養育費を着服して下女のようにこき使っていた。後にパリに出て、一味を率い強盗などを働いていたところ、バルジャンと再会する。神などいないと天にツバ吐く男で、死体から金目のものを奪うことも辞さない。
♪宿屋の主人の歌(Inkeeper’s Song/Thenardier Inn)では陽気でありながら悪党のウラを持つオヤジの姿で、♪下水道(The Sewers)では天にツバする不遜な男として歌唱する。
他に、囚人、農夫、民衆、工場労働者などとして登場する。
マダム・テナルディエ
30代~40代くらいの女性。テナルディエの妻で、安宿の女将。夫や今の生活に不満を募らせており、幼いコゼットにイライラの矛先を向け、虐げる。娘のエポニーヌを溺愛している。夫のさまざまな悪事に加担するだけでなく、時に積極的に動くこともある。
劇中、♪幼いコゼット(Little Cosette;♪ここだねオチビの貴婦人~)、♪宿屋の主人の歌(Inkeeper’s Song/Thenardier Inn)などを歌唱。
他に、農婦、工場労働者なども演じる。
エポニーヌ
20代前半くらいの女性。テナルディエ夫妻の娘。幼い頃は母に溺愛されて育つが、成長後のパリでは薄汚れた少年のような格好で、両親の率いる強盗団を手助けしている。マリウスに淡い恋心を抱くものの、相手にされていないことは理解している。コゼットに対し苦い思いもあるが、マリウスのために健気にも二人の仲を取り持つ役割を引き受けてしまう。
♪オン・マイ・オウン(On My Own)、♪恵の雨(Little Fall of Rain)などを歌唱。強い地声で歌うことが多いが、ファルセットが必要な歌唱パートもある。
他に、農婦、工場労働者、娼婦なども演じる。
アンジョルラス
20代後半くらいの男性。自由と平等を目指し活動する学生たちの結社“ABCの友”のリーダーで、カリスマ的な存在の青年。ラ・マルク将軍を信奉し、その死をきっかけに格差社会を変革するべく蜂起を決意する。学生や市民らと共にパリ市中にバリケードを築き、政府軍を相手にたてこもる。マリウスにとっては頼れる兄貴分のような存在。
♪ABCカフェ~レッド&ブラック(ABC Café~Red&Black)、♪民衆の歌(People’s Songなどを歌唱。高音域のパートがある。
他に、囚人、農夫、民衆、警官などにも扮する。
ファンテーヌ
20代半ばくらいの女性。夏のバカンスに来た学生に弄ばれ捨てられ、娘コゼットを産む。未婚の母への世間の目は厳しく、テナルディエ夫妻に娘を預けてバルジャンの工場で働き養育費を送っていた。仲間との揉め事で工場を追い出され港の娼婦へと身を落とすが、そこでも客と騒動になり逮捕されそうに。バルジャンに救われるが病重く、バルジャンに娘コゼットを託し息を引き取る。薄幸ではあるものの、運命に立ち向かおうとする芯の強さを持っている。
♪夢やぶれて(I Dreamed a Dream)などを歌唱。
他に、バリケードでの戦いに参加するパリ市民の役も演じる。
アンサンブル
男性は、囚人、警官、農夫、司教、民数、工場長や労働者、バマタボアら娼婦を買う客、宿屋の客、パリ市民、グランテールら”ABCの友”学生、ブリジョンら強盗団など。
女性は、農婦、市教の妹や司教館の女中、民衆、ファクトリーガールなどの女工、買入屋・かつら屋・娼婦とそれを束ねるマダム、宿屋の客、パリの市民など、1人が数役~十数役を担い、場面場面でさまざまな役柄に扮する。
♪囚人の歌(The Chain Gang)、♪1日の終わりに(At the End of the Day)、♪宿屋の主人の歌(Inkeeper’s Song/Thenardier Inn)、♪民衆の歌(People’s Song)、♪ワン・デイ・モア(One Day More)、♪ターニング(Turning)、♪民衆の歌~リプライズ(People’s Song~reprise)など多くの名曲を歌い上げ、全員が主役と言われるほど物語に欠かせない存在である。