2016年6月20日、あの熱狂から2年ぶりに帝劇に戻って来たミュージカル『ミス・サイゴン』の製作発表記者会見が開催されました。キャスト56名が登壇し、プレス関係者とご招待オーディエンス約200名様を前に意気込みを存分に語り、歌唱コーナーでは全7曲を一挙に歌い踊り約20分の堂々たるメドレーを披露いたしました。

まずは、会見冒頭のキャスト入場シーン、【OPENING ACT】映像をご覧ください。






市村 正親
(エンジニア役)
「(1992年の)初演からずっとエンジニア役をさせていただいておりますが、干支で言えば2周り以上、非常に感慨深いものがあります。そして2年前は、帝劇に再び『ミス・サイゴン』が戻った時に、胃がんになって、初日から何公演か出演してあとに、稽古場にみんな集まってくれて、僕の事情を説明して、でも必ず戻ってくるからと言って、みんなの涙をしっかり胸に刻んで、おかげさまで無事に復活することができました。そういう状態でいた僕を、またこのエンジニア役につけていただいた東宝の皆さんに感謝すると同時に、病室で頂いたたくさんのファンからのお手紙を読む度に、僕って意外とみんなに好かれているんだなという実感を持ちました(笑)。今から28年前に、宝塚劇場の稽古場でキャメロン・マッキントッシュ、ニコラス・ハイトナー、クロード=ミッシェル・シェーンベルク、アラン・ブーブリルといった方々を目の前にして「♪生き延びたけりゃ」を歌った時に、その時の僕の気持ちは、劇団四季を辞めていよいよこの作品を勝ち得ていかなければ、僕の今後の舞台生活は無いなと思って、取り組んでいました。その姿を見ていた外国人スタッフさんが、「ドアを入ってきた時からエンジニアが入ってきた」と言うぐらい、この役をつかんでやるという気持ちが強かったらしいんですね。あれから28年たって、僕もだいぶこの業界では知られるような存在になりまして、さあここで今回僕はどういうエンジニアを作らなくてはいけないのかな、と思います。非常にエンターテインメント性が強い役なんですけど、エンジニアがフランス人とベトナム人との間に生まれて、そしてベトナム戦争を切り抜けて、なんとしてでもアメリカに渡るんだという、ベトナム戦争という歴史の中で巻き込まれていく必死なエンジニアという役を、もう1回僕なりに演技プランを考えながら、やっていこうと思っています。そうすれば、どんな方がエンジニアで来ても、僕のエンジニアを超すことは絶対にありえないと思います(笑)。とにかく、この役を生きている限り、精一杯演じさせていただきたいと思っております。」



駒田 一
(エンジニア役)
「前回(初出演だった2014年公演)の記憶が実はほとんどなくて・・・。エンジニアと言うのはその時代をがむしゃらに、必死に、一生懸命生き延びる男なんですが、前回は役者・駒田一ががむしゃらに一生懸命に、役者として生き延びるためにただひたすら頑張っていた記憶しかなく、エンジニアというものに対して、もうちょっと今回は地に足をつけて楽しめればなと感じます。そして何よりも今回は、またそばに市村さんがいてくれること、そして新しくユカイさんがいてくれることで、楽しくて面白いものになるのではないかなということを、自分なりに考えております。ぜひ皆さんも劇場に足を運んでいただければと思います。」



ダイアモンド✡ユカイ
(エンジニア役)
「ハローサムシング!不躾でどうもすみません(笑)。今回の製作発表のリハーサルで、キャストの皆さんの歌声に感動しました。でも感動している場合ではなくて、俺もここに立たなきゃ、立つんだ、ということで、何よりもこの俺が、一番新参者であることは間違いありません。何を隠そう、30年間ロックンロールをやってきましたが、ミュージカルの経験はほとんどないド素人です。しかも、50歳を過ぎているんで、もう取り返しがつかないぐらいの感じなんですけど、でも、「そうさ男は、男だぜ。俺は俺♪」ベトナム戦争のさなか、サイゴンで自分の夢を持ち、しぶとく生き続けるエンジニアのごとく、小さな穴を見つけそれをくぐり抜けることを繰り返し、しぶとく皆さんについていきたいと思っております。市村正親先輩、“演劇の巨人”と呼ばせてもらっているんですが、表現者としてリスペクトしている市村さんのファイナルステージに参加できる喜びを胸に感じながら、今年は猿のようにしがみついて、皆さんについていきます。ロックンロール!」



笹本 玲奈
(キム役)
「2004年、08年、12年、14年、16年と、気づけば干支が一周してしまいました(笑)。こんなに長くキム役を演じさせていただけるということは2004年のときは想像していませんでしたし、キムとはどんどん自分の歳もかけ離れていきますが、集大成となるように、心を込めて務めていきたいと思います。『ミス・サイゴン』がこの先10年、20年、30年ずっと続くように、“サイゴン・ファミリー”の皆さんと一緒に、1つのゴールを目指して、千穐楽まで頑張りたいと思います。」



昆 夏美
(キム役)
「私はこの作品の長年のファンでして、2014年に初めてキム役として参加させていただいたんですけど、参加してみてこの作品の世界観、そしてメッセージ、音楽の壮大さ、もう色んなことが私の中にすっと入ってきて、さらに大好きな作品になりました。キム役と言うのは、私に少しの自信と、自分の未熟さを教えてくれた大切な役です。2年前からずっと私の中に居続けていた役だと思っています。今回また新しいキム、そして成長したキムに自分が出会えることを信じて、そして目標にして、この『ミス・サイゴン』メンバーと一緒に頑張っていきたいと思います。」



キム・スハ
(キム役)
「今日のために(日本語での)挨拶を練習してきました。長い歴史のある日本の『ミス・サイゴン』に参加出来て嬉しいです。一緒に頑張ります!」



上野 哲也
(クリス役)
「前回の製作発表の時は、思い出すと恥ずかしいんですけど、緊張で口の中がカラッカラになっちゃったんです。で、今回は・・・やっぱりカラッカラなんですね。それはどういうことかと言うと、一度クリスを演じてみて、この作品の持つメッセージの大切さとか重みというものを今回はすごく感じています。その重みを、良い意味でのプレッシャーとモチベーションに変えて頑張りたいと思います。そして、『ミス・サイゴン』はカンパニーのことを“サイゴン・ファミリー”と呼ぶんですけど、僕はこの呼び方が大好きで、アンサンブルもみんなで、熱い舞台を届けたいと思います。」



小野田 龍之介
(クリス役)
「今回初めて参加させていただきます。キャスティングしていただけて、本当に嬉しく思っておりますし、光栄に思っております。とにかく大切に、務めさせていただきたいと思います。」



上原 理生
(ジョン役)
「このカンパニーとこの作品に帰って来れたことを、とても嬉しく、誇りに思っております。ジョンは散々ベトナムでやりたい放題やったあとに、、2幕冒頭にブイドイというナンバーを歌わせていただきますけど、これは贖罪の歌だと思っていて、ベトナム戦争はベトナムの人たちに起きた悲劇であると同時に、ベトナム帰還兵・アメリカ人たちにも大きな傷跡を残した出来事だと思っております。そういうことを思いながら演じて、みなさんに伝えていけたら一番嬉しいかなと思います。史実ですので、敬意を持って誠心誠意、真摯に取り組んでいきたいと思います。」



パク・ソンファン
(ジョン役)
「私は韓国のミュージカル俳優ですけど、このように、日本の最高のミュージカル俳優の皆さんと最高の舞台に立てることを嬉しく思っております。今日のこの席のために、特別にこのように軍服の様な衣裳を準備してきたんですけど、軍人に見えますでしょうか(笑)?舞台の上ではもっと完璧な軍人に見えるように頑張っていきます。」



知念 里奈
(エレン役)
「今日はキム(前回公演まではキム役として出演)ではなくエレンとして、このカンパニーの皆さんとご挨拶をして、すっかり私はもうキムではなくて、エレンができるなという心持ちでいます。長くこの作品に出させていただいておりますが、エレンを通して見る『ミス・サイゴン』という世界がどんな風なものなのか、自分自身も楽しみにしています。あとは個人的なことですが、市村さんのエンジニア再び、という現場にまた立ち会えることをすごく嬉しく思っております。」



三森 千愛
(エレン役)
「前回に引き続き、大好きなこの作品で、この愛するエレンという役で、この作品に携われることを本当に嬉しく思っております。前回演じた際に、エレンからは人を愛するということと、強さとか優しさとか、女性として人間として大切なことを教えてもらいました。この2年で私自身も色々なことを経験してきました。自分の全てを込めて、また『ミス・サイゴン』という作品に新鮮な気持ちで向き合っていきたいと思います。」



藤岡 正明
(トゥイ役)
「僕は2008年、2009年と、この『ミス・サイゴン』でクリス役を演じさせていただきました。当時はキムからも愛され、エレンからも愛され、本当に楽しい日々でした(笑)。それが今度は、自分が愛する一方で、誰からも愛されていない感じがちょっとするんですけど、僕なりのトゥイを精一杯演じていきたいと思います。クリスとバチバチやります(笑)。」



神田 恭兵
(トゥイ役)
「僕は2008年に初めてトゥイ役を演じたんですけど、オーディションを受けた2006年から10年、この役に出会ってからこんなに時間が経ったんだなと思って考えてみると、この役に僕は生かされてここまで来たんだなと。この役で僕は役者の道とはどういうことなのか、学んだ気がします。この恩を返すために、しっかり最後までやりとげることが僕の役目だなと思って、千穐楽まで歩んでいきます!」



池谷 祐子
(ジジ役)
「2008年の出演以来、今回で足かけ8年目となりますが、毎回携わるたびに心懸けていることがあります。それは、生きるために身を売るという、娼婦としての過酷な生活の中でジジが何を思って、何を願ったのか―彼女が歌う「♪我が心の夢」という曲に込められた、キムでもエレンでもない、ジジという女性の想いや願いを、お客様にまっすぐ届けるということです。本当にゴージャスで素晴らしい出演者の方々とこれから『ミス・サイゴン』の世界をつくりあげていくわけですが、稽古にあたり、そのことを念頭に置きながら、存分に励んでまいります。」



中野 加奈子
(ジジ役)
「今回初めて、日本でジジ役として出演させていただきます。『ミス・サイゴン』は、私がプロとしてデビューした時の作品で、それは2001年(英国ツアー公演)のことなんですけど、自分の人生の1/6を『ミス・サイゴン』とともに過ごしてきて、今回初めて自分の母国で、日本語で演じられるという機会を頂いて本当に光栄ですし、感謝しております。一生懸命頑張ります。」






Q.市村さんにお伺いします。今回、25年目でエンジニア役に終止符を打たれるということですが、それを決意された理由と、今回の出演にかける抱負をお聞かせいただけますでしょうか。

市村:「まず抱負に関しては、今まで考えたことが無いぐらいエンジニアと言う人間をもっと深く追及して、ショーではなく、ドロドロでひたむきな、戦争の中を生き抜いていく男をしっかり演じたいなと思っていることが抱負です。でも、ユカイさんのように54歳で入ってくる人もいれば、僕は67歳でこれが最後になりますが、エンジニアは確かに年齢は関係ないと思います。さっきリハーサルの時に、若い子たちがみんな歌っている歌を聴いていて、真ん中に座らせてもらって、ああ僕は主(ぬし)だ、と。(笑)ガマガエルとか、そういう沼にいる主がいるじゃないですか。長嶋選手が(終身)名誉監督なら、僕は名誉『ミス・サイゴン』みたいな。何かあったら呼ばれたら行くよという感じですが、一応今回がファイナルという風に自分では銘打って行こうと思っている次第です。」


Q.市村さんへ、今回ユカイさんが新たに入られるということで、何かエールのようなものがあれば、贈っていただきたいなと思うのですが。

市村:「ユカイさん、緊張しまくってるんですよ、ロックンロールだけど(笑)。それだけすごい作品だなってことを彼はしっかり理解されてるんだと思います。僕はユカイさんがこの役を演じると聞いたときに、ピッタシだと思いましたね。僕らでは出せないエンジニア、特別なことをしなくても、演出家の言うことを聞いていれば即エンジニアになっちゃうよ、と言ったぐらいなので、エールを贈るとするならば『あまり僕を意識しないで、自分なりに役に生きていけば、ユカイさんのエンジニアになるな』と思っています。それを受けて、ユカイさんの返答は?(笑)」


ユカイ:「エール返しですか(笑)。市村さんは『ミス・サイゴン』というか“ミスター・サイゴン”で、本当に長嶋茂雄さんみたいな方で、こういう風に市村さんと関われるということで自分の人生においてプラスになることがいっぱいです。俺もロックンロールで30年やってきてるんですけど、実際はミュージカルに憧れていました。遠くから見ながら、自分がまさかそんな場所に立つなんて想像はしていなかったんですけど、この作品に参加することができて、もう50歳過ぎても関係ないやと。それで、市村さんに『ユカイちゃん。エンジニアになればいいんだよ、エンジニアでいればいいんだよ。』と、すごく心強いエールをいただきまして、ともかく下手なことをやるよりも、エールをそのまま受け止めて、エンジニアを演じさせていただきたいと思います。どうもありがとうございます。」


Q.駒田さんと笹本さんへ、“市村エンジニア”は一言で言うとどんなエンジニアですか?
駒田:「エンジニアだけではなく、ミュージカル界の怪人だと僕は思っているので。初演から観ている人間として、やはり市村さんのエンジニアを観て、ずっとエンジニアをやりたかったし、かと言って市村さんに追いつく、追い越すことは僕にはできないと思っているので、市村さんの背中を見ながら、肩を見ながら、たまに前を見ながら、横の道を僕は行けたらいいなと言う、模範的な大先輩だと思っています。エンジニアに関してはもうさきほど市村さんご本人が仰っていたように、また恐ろしいエンジニアができるんだろうなと。僕は僕なりのエンジニアができればいいなと思っていますし、早く稽古場でそういう姿の市村さんを見て、一緒に作っていければなと思っています。」

笹本:「市村さんご自身も仰っていましたけど、主であり、市村さんがこの作品にいるからこそ団結力が強くなるんですね。私は2年前に、市村さんがガンでお休みするというお話を皆さんの前でされていたときに、震えが止まらなくて、頭が真っ白になるぐらいすごく悲しくて、あのとき本当は自分がキム役を演じるのは今年で最後かなと思っていたんですけど、もう一度だけ市村さんと一緒に『ミス・サイゴン』を、キムを演じたいという気持ちが強くなって、今回またご一緒させていただけることがすごく嬉しいですし、この作品で市村さんに最後までついていきたいなと思っています。」


Q.キムさんと中野さんにお伺いします。お2人はキム役、ジジ役でそれぞれロンドンのウエストエンドでの公演に出ていらっしゃいますが、ご自身にとっての『ミス・サイゴン』という作品の魅力について、お聞きしたいと思います。ロンドン公演でのエピソードもあれば、併せてお聞きできればと思います。

キム:「『ミス・サイゴン』は、とても自分としては好きな作品で、夢でもありました。自分のデビュー作品でもありますので、そういった意味でもこの作品に強い想いを感じています。そしてイギリスでの公演では(中野)加奈子姉さんとご一緒で、とても親しくさせていただいたんですけど、また日本で一緒に舞台に立たせていただけることをとても嬉しく思っております。『ミス・サイゴン』という作品は音楽の力がとても強い作品だと思っております、(全編歌で)セリフのない作品なので。その音楽を自分でちゃんと消化して、そして素晴らしい先輩方と一緒にこの作品を盛り上げていきたいと思います。」

中野:「『ミス・サイゴン』の魅力と言うのは、音楽も素晴らしいんですけど、ストーリーが、大きい出来事をベースにしておりますので、私たち演者としては舞台に立ってこのストーリーを伝えるということが、すごく責任があることだと思うんですね。魂を込めて歌わなくてはいけない曲が、皆さんの心を打つんだと思います。ラッキーなことに、私は25周年記念のロンドンリバイバルカンパニーの一員として、夢のような本当に素晴らしい1年を過ごさせていただき、そこで(キム・)スハとも会うことができたんですけど、一生に一度しか無いなと言う経験が1年のうちに何回もあったので、エキサイティングな年を素晴らしい『ミス・サイゴン』ファミリーと過ごせたことを光栄に思っています。さきほど“サイゴン・ファミリー”という言葉を聞いた瞬間に、ロンドンのエンジニア役、ジョンジョンさんのことを思い出しまして、曲を1曲1曲聞き始めると色んな思い出が蘇ってきて感極まってしまうんですけど、やはり私にとって『ミス・サイゴン』は本当に思い出深い、素敵な作品です。きっとたくさんのファンの方たちがいらっしゃると思うんですけど、もっともっとたくさんの方たちにこのストーリーと音楽を知ってもらって、素晴らしいキャストの皆さんと、一生懸命千穐楽まで頑張ります。」




劇中より、ミュージカルナンバー7曲を一挙メドレーを披露、ダイジェスト映像にてご紹介。







―今回で市村さんは最後の『ミス・サイゴン』ということですが。
市村:「ロンドンの『ミス・サイゴン』が、今度ブロードウェイで上演されるという情報を得まして、こちら(日本)をファイナルにして、ブロードウェイを目指そうかなと(笑)。」

―前回の2014年は途中降板されましたが、今回は最後までバッチリという感じでしょうか?
市村:「前回は胃ガンだったけど、今回はガンガン行きますよ(笑)。」

―同じ役を800回を超える回数、演じられているんですね。
市村:「もっとやっている人もいますからね。回数じゃないですよ。今でも思うのは、初演の時は1年半やりまして、『そんなに同じことをやって飽きないんですか?』と言われたんですけど、このエンジニアという役は(劇中の時間経過の)3年間を楽しく生きていけるんで、当時は1週間で10公演、月曜日が休みで、【火】【火】【水】【木】【木】【金】【土】【土】【日】【日】と出演しましてね、それでも毎回楽しくて、良い役だなと思ってやっていました。」

―そんな怪人・市村さんの役を引き継いでいくユカイさんは、いかがですか?
ユカイ:「光栄です。光栄以上のものです。頑張らせてもらいます。ずっとミュージカルには憧れていたんですけど、25年前はロックでつっぱっていましたし、ずっとバンド活動が忙しくて、ミュージカルに触れる機会が無かったですね。踊れて歌える人っていうのはずっと憧れていましたけど、でも外では『ケッ』みたいな顔して、それがロックなんで(笑)。『ミス・サイゴン』は音楽がカッコ良くて、ロックの一番良い時代なんですよ。ジミ・ヘンドリクスとか、ドアーズとか、色んなロックな人たちがベトナム戦争の影響を受けて、作品がいっぱい生まれているんですね。だから感慨深いというか、このストーリーはロックだなと思いました。」

―主(市村さん)がいらっしゃる中で、ユカイさんとしてはどれぐらいプレッシャーを感じていますか?
ユカイ:「プレッシャービンビンですよ(笑)。だって何を隠そう、ド素人ですから。でも、プレッシャーも自分の人生におけるプラスにして、『明日死ぬと思って生きろ。永遠に生きると思って学べ』という、ガンジーの言葉のごとく、精進していきたいと思います。」

―駒田さんは、こんな奇人お2人に挟まれておりますが・・・?
駒田:「僕もどこかで奇人と呼ばれているんで(笑)。前回、僕は3回目の正直で、(オーディションの)1回目は40過ぎたら受けたいなと思って受けたら落ちて、2回目も見事に落ちて、かと言いながら市村さんが前回はあのようなことがあって、一瞬ですけど何日かはエンジニアを僕1人でやらなきゃいけないという時期も迎えましたし、今回戻ってきていただいて一緒に稽古場で創れる、そしてユカイさんみたいな素敵な方もいらしてくれて、楽しみというか、1日でも早く稽古したいなと思います」

―女性陣の皆さん、この作品はご自身にとってどんな作品ですか?
笹本:「さっき昆(夏美)ちゃんも言っていましたけど、自分の未熟な部分も、良いなと思うところも、この役を通してたくさん発見することが出来ました。私は18歳からこの役を演じさせていただいて、10代、20代、30代とこの役をとともに一緒に生きてきたようなものです。(2004年以降は)4年ごとに、オリンピックのある年に必ず『ミス・サイゴン』はあるので、4年ぶりにキム役に挑戦した時に、こういうところが自分自身変わって、こういうところが大人になったんだっていうことを日々発見できる役です。」

昆:「私は先ほども言ったんですけど、長年この作品のファンで、ほぼ全ての組み合わせを観たのではないかと言うぐらい客席で観ていまして、その中でも初めて観劇した時に、1幕終わった時に客席から立てないという状況に陥ったことを今でも鮮明に覚えています。だからこそ2年前に初参加した時に、この作品に携わる責任と、『ミス・サイゴン』の一部になれるという喜びと、生半可にやってはいけないという気持ちを胸に置きながらやっていたました。先ほど駒田さんが仰っていたように、がむしゃらにやったのであっという間に終わってしまいまして、今年は初心を忘れないのはもちろんですけど、成長したなと皆さんに思っていただけるように精一杯頑張りたいと思います。(市村正親との共演は)エンジニアだけでなく色んな作品を観ていたので、共演させていただくということで最初はガチガチだったんですけど、市村さんはこんな新参者にも優しく、今でも覚えているのが、稽古の最初の方で、キムが1幕でタムを呼ぶシーンで、私が『ターム』と言った時に、『それじゃ犬を呼ぶみたいだからもっとキムの気持ちになって』と、私の演技に対してもアドバイスしていただける優しさと、それに自分もついていかなければいけないという思いでいっぱいでした。」

キム:「実は日本の『ミス・サイゴン』で最初にオーディションの機会を頂いたきっかけで、イギリスでデビューさせていただきました。一度イギリスで経験をしておりますので、より一層成長した私だけのキムを皆さんに見せられるように頑張っていきたいと思います。」

―では、最後に市村さんからメッセージをお願いします。
市村:「先ほどもみんなの歌を聴いたりしていて、本当に素晴らしい音楽だと思っています。僕自身がもしかすると『ミス・サイゴン』の一番のファンかもしれません。我々がみんな愛している『ミス・サイゴン』を“サイゴン・ファミリー”とともに、今年の秋、帝国劇場をはじめとして全国に行きますので、どうぞよろしくお願いします!」




ミュージカル『ミス・サイゴン』は、10月19日(水)帝劇にて開幕です!

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