INTRODUCTION

真実を知るのは観客のみ!?

全ての混乱は「嘘」と「勘違い」から始まった―

この戯曲は、1967年イギリス・ロンドンにて初演、350ステージを超える続演という大ヒットを記録し、喜劇作家アラン・エイクボーンの地位を確立した出世作として知られています。アラン・エイクボーンはロンドン出身、1950年代から100本以上の長編と短編の戯曲を執筆し、人間の滑稽さや孤独をシニカルかつ温かい視点で描いてきた、現代喜劇の巨匠です。中でも嘘と誤解が織りなす勘違いをテーマにした本作は、世界各地だけでなく、日本でも繰り返し上演されています。

この人気作が、このたび森新太郎の演出により新しいコメディとして生まれ変わります。森はシェイクスピア作品における卓越した演出力で知られ、数々の演劇賞に輝く日本を代表する演出家の一人です。舞台『NOISES OFF』(23年)では類まれなコメディセンスを発揮しており、再びコメディ作品に全力で挑みます。

主人公のグレッグ役には、2009年に舞台でデビュー後、映画・ドラマを中心に活躍し、最近では連続ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』の騎手・佐木役や、劇場版『TOKYO MER~走る救急救命室~南海ミッション』への出演が話題となった高杉真宙。舞台出演は『ロミオとジュリエット』(23年)以来、4年振りになります。

グレッグの婚約者ジニーには、フレッシュな存在感で多くの映像作品で活躍し、『岸辺露伴は動かない』シリーズのヒロイン泉里香役が印象深い飯豊まりえ。演出の森とは『ハムレットQ1』(24年)以来、二度目のタッグとなります。そしてジニーの上司フィリップ役には、三谷幸喜作品を始めとし、様々な舞台・映像作品に出演する名バイプレーヤー、近藤芳正。フィリップの妻シーラ役は、数々の大ヒットドラマ・映画でヒロインをつとめ、最近では精力的に舞台出演をしている鈴木保奈美がつとめます。

たった4人のキャストで構成される、“勘違いの喜劇”。皆、礼儀正しさを装うのに一生懸命で、曖昧な会話にその場しのぎの嘘が加わり、誤解が連鎖し、パニックがいくつも重なります。観客はそれに大笑いしながらも、結婚生活の内情にヒヤリとさせられるかもしれません。

新たなキャストで生まれ変わるコメディ『リラティブリー・スピーキング この人、わたしのお父さん』に、是非ご期待ください!

STORY

日曜日の早朝、ロンドン。グレッグが恋人ジニーのフラットで目覚めると、間違い電話がかかってきたり、部屋の中に大量の花束やチョコレートの贈り物が見つかったりして、ジニーの浮気を疑うが、二人はまだ付き合って一か月。グレッグはジニーにプロポーズするが、ジニーは煮え切らず、これから用事があって両親の家へ行くという。グレッグは結婚の許しを請う格好のチャンスとばかり一緒に行こうとするが、ジニーはなぜか頑として独りで行くと言い、出ていってしまう。無垢で純情なグレッグは、ジニーを追って、実家の住所だと思われるところへ向かう。

実は、ジニーは勤め先の上司、フィリップとの関係を清算しに向かったのだった。間違い電話や贈り物の数々はフィリップの仕業だった。

バッキンガムシャー、カーター夫妻の家。テラスでフィリップとシーラが日曜の朝食をとっている。あきらかに夫婦仲がぎくしゃくしている様子。

フィリップが庭仕事を始めるために席を外したあと、シーラが一人でテラスにいると、そこへジニーの両親の家だと思い込んでいるグレッグがやってくる。グレッグはシーラをジニーの母親だと勘違いして話しかけるが、シーラには何のことかさっぱりわからない。

その後戻ってきたフィリップはグレッグを妻の愛人だと勘違いし、しかも「彼女との結婚を許してください」という信じがたいグレッグの厚顔無恥ぶりに最初こそ感情を抑えて接していたのだが、やがて自分のことは棚に上げ、爆発。そこへジニーが到着し、事態はますます混乱の一途をたどっていく――。

CAST

CREATIVES

  • アラン・エイクボーン
  • 翻訳フジノサツコ
  • 作演出森 新太郎プロフィール
  • 製作東宝
 

SCHEDULE