世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた東西冷戦時代。隣り合う東国〈オスタニア〉と西国〈ウェスタリス〉では、十数年間にわたる仮初めの平和が保たれていた。西国の情報局対東課〈ＷＩＳＥ（ワイズ）〉所属の凄腕スパイであるコードネーム〈黄昏（たそがれ）〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、極秘任務を命じられる。その名も、オペレーション〈梟（ストリクス）〉。任務の内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入し、デズモンドに接触せよ”というもの。〈黄昏（たそがれ）〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作るため《娘》と《妻》を探すことに。彼が出会った《娘》候補のアーニャは心を読むことができる超能力者、《妻》候補のヨルは殺し屋という裏の顔を持っていたが、３人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らしている。フォージャー家は様々な入試課題をクリアし、晴れてアーニャはイーデン校に入学することとなった。

＜第一幕＞
犬を飼いたいと言い出したアーニャのために保護犬の譲渡会を訪れたフォージャー家。
だが、そこには来訪中の西国の外務大臣暗殺を狙うテロリスト集団の影が潜む。ロイドに迫る危機を乗り越え、フォージャー家は無事に新たな家族を迎えることができるのか・・・。

＜第二幕＞
マフィアの生き残りである母子の護衛という任務を受け、クルーズ船プリンセス・ローレライに乗船することになったヨル。一方アーニャとロイドも、ショッピングセンターの福引でクルージング旅行券を引き当て同じ船旅に出ることに。
市役所の仕事を装いながら、母子を狙い襲い来る殺し屋たちと死闘を繰り広げるヨルと、ヨルを助けるべく奔走するアーニャ、子育てと船内に仕掛けられた爆弾解除に奮闘するロイド。
フォージャー家の活躍により、船旅はあらぬ方向へと向かっていく・・・。