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2016年1月18日、待望の再演となるミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト』の製作発表記者会見及びPV撮影イベントが、都内にて開催されました。森公美子、蘭寿とむ、石井一孝、大澄賢也、石川禅、今井清隆、鳳蘭、演出の山田和也が登壇し、プレス関係者とご招待オーディエンス約150名様を前に、再演または初出演にかける意気込みを披露。そして、イベントの最後には、アフロダンサーに扮した一般オーディエンスとともに歌って踊った「Raise Your Voice」ダンス収録を行い、前夜から降り始めた雪による寒さをを吹き飛ばすような大盛り上がりの一日となりました。

まずは、会見冒頭でのノリノリのキャスト登場シーンをダイジェスト映像でご覧ください。


【Opening Walk】






山田和也
(演出)
「本当に早かったんです、再演が決まるのが。次回までに3年ぐらい間を置くことが多いんですけど、あっという間に再演になるぐらい評判が良かったというか、お客様に支持されたというか。だからすごく楽しかったなと思っていろんなことを今日の挨拶のために思い出していたんですね、稽古中のことを。そしたら良くないことばかり色々思い出していて(笑)。訳詞が全然あがってこなかったり、ミュージカルナンバーを作っても作ってもなんか上手くいかなくてやり直したりですとか、気持ちが段々ネガティブになってきて、今日雪は降るし散々だなと思って(笑)。厄落としみたいな感じで、今日を境につらかったことは忘れて楽しいことだけを思い出して、今までよりももっと楽しい『天使にラブ・ソングを』をつくろうと思います。また、新しく加わってくださった頼もしい方たちが大勢いらっしゃいますので、そこも期待していただければと思います。」


森公美子
(デロリス役)
「雪を連れてきたのは、私のせいではございません(笑)。確か、前回の公演の製作発表の時も嵐だったような気がしまして(これは森さんの気のせいでした、初演の製作発表レポートより)、そしてブロードウェイキャストが来た時(カーテンコールにサプライズ参加)も台風でございました(笑)。というわけで、そうやって嵐を呼んだり、台風を呼んだり、様々なことを呼ぶような素晴らしい作品でございます。これがこんな早いうちに再演できたことを本当に心から嬉しく思っております。早くしてくれないと年とっちゃって、足が動かなくなっちゃう、とか言ってたんですが、こんなに早く再演していただけるとは思いませんでした。この『天使にラブ・ソングを』で日本中に笑いと、愛と、温かい何か心に残るものを届けていきたいと思っております。ですから皆さんも是非、1回と言わず2回・3回は観にいらしてください。お待ちしております。」


蘭寿とむ
(デロリス役)
「私はこのお話を初めて伺った時に、まず格式ある帝国劇場に初めて立たせていただけるという喜びをおぼえました。そして本当にこんなに素晴らしい作品で、森公美子さんと一緒に主演させていただけるということで、驚きとともに大きな喜びが湧き上がってきました。今日そして扮装させていただいて、客席にも扮装している方が多くて、作品がこんなにも愛されていて『一緒に楽しむぞ』っていう気迫でいらっしゃっているお客様を見て、最高にハッピーな作品に出演できるんだという喜びを今また改めて感じています。デロリスという役をパワフルに、そしてちょっとキュートな部分も描き出せたらなと、今は意気込んでおります。素晴らしいキャストの皆様と一緒に最高にハッピーなミュージカルをつくっていきたいと思っております!」


石井一孝
(エディ役)
「“汗かきエディ”を演じさせていただいております。僕は本当に汗っかきなので、観に来た友人が『当て書きなの?』とみんな言って帰ったのが今でも忘れられません(笑)。この作品は大きく言って2つ、思い出がありますね。1つは、素晴らしい作品だなと。『アラジン』や『美女と野獣』の曲を書いた素晴らしい作曲家、アラン・メンケンさんが、狙い打った1978年ぐらいの『サタデー・ナイト・フィーバー』の時代のディスコ・ミュージックをふんだんに書かれていて、めっちゃ良い曲で、ストーリーも分かりやすくてすごく涙がこぼれて笑って泣けて。そして覚えているのは、ミュージカルとか全然よく知らない友達たちがめっちゃ面白かったって言っていました。それからミュージカルにすごく詳しい人たち、ミュージカルを愛している人たちもとにかく面白かったと。そして玄人の人たち、同業者でちょっと辛口な評論家の方とか役者とか、そういう人たちがこぞって素晴らしかったと言って、つまり、『面白くない』って言った人に会ったことがないんですよね。僕も長く舞台に出ていますけど、いかなる舞台であっても当然賛否両論なわけで、それがみんな『面白かった』って言ってくれた、ものすごいキラキラした作品だったんだなと、これが一番大きい思い出です。もう1つは、このアフロヘアを被ったらどうなるんだろうと思ってたんですけど、めちゃくちゃ違和感がないと言われて(笑)。今日は最後にみんなでアフロで舞い踊るシーンがあるということなんで、皆さん僕の仲間たちになるということなんで、非常に楽しみにしております。本当に最高な作品ですので、みんなで盛り上げていきましょう!」


大澄賢也
(カーティス役)
「今回また、この大好きなブロードウェイ・ミュージカル『天使にラブ・ソングを』に出演させていただけることを本当に幸せに嬉しく思っております。去年、アメリカのカンパニーの招聘版がシアターオーブでありまして、観に行きまして、正直『僕たちの方が勝ってるぜ』って思いました(笑)。去年、シアターオーブで招聘モノがたくさん上演されてるんですけど、その中で『天使にラブ・ソングを』が一番チケットが売れたらしいんですよ。それぐらい、このミュージカルがすごく浸透してるんだなと。そして今年・・・帝劇の『天使にラブ・ソングを』が最高です!それはなぜかと思って、色々見ながら思ってたんですけど、山田和也さんが、日本の皆さんが観てとても分かりやすい演出を随所に差し込んでるんですね。さきほど和也さんがすごく落ち込んだように言ってましたけど、和也さん、素晴らしかったですよ演出が。今回もよろしくお願いします!」


石川 禅
(カーティス役)
「初演は2回拝見しております。初めてなんですよ、こういう役(笑)。鏡を見てると役の感じになっていけるんですけど、今は自分が見えていませんから、多分すごく違和感があると思います。これがわりと素でございます。とにかく僕はこの『天使にラブ・ソングを』、映画も大ファンで、帝劇で観た時に『やっぱりこの作品は良い、泣けて笑えて最高だな』と思って2度拝見したんですけど、まさか自分がこの作品に出演することになるとはかけらも思ってなかったので、ちょっと今どうなりますかね・・・まだまだこれからです。役作りを全然していない状況でこの扮装をさせていただいているんで、そういうのもあって相当アンバランスなんですよ(笑)。なのでどうぞ皆さん、本番をお楽しみに。」


今井清隆
(オハラ神父役)
「初演は客席で拝見しまして、カーテンコールで客席が全員総立ちになって盛り上がっている風景を見て、自分が出てないのが悔しかったんですけど、今回オハラ神父役でオファーをいただいて非常に嬉しく思ってるんですけど、何せ出来上がったカンパニーに入るのは非常に不安が多いので、この素敵なキャストの方たちと一緒にできるという幸せもあるんですけど、皆さんに助けていただきながら、足を引っ張らないように頑張ってこのオハラ神父を演じていきたいと思います。」


鳳 蘭
(修道院長役)
「あれを言おう、これを言おう、というのをみんな前の人たちが言ってしまいました(笑)。とりあえず皆様、帰りの足元を雪で滑らないように、神のご加護を!(笑)」




Q.山田和也さんにお伺いします。先ほどから「スピード再演」というお話がでていますけど、この作品はとても素敵な作品で、お客様の支持も厚かったと思うのですが、その理由は山田さんからみて、どんなところにあると感じますか?

山田: 「主人公のデロリスという女の子が、おそらく自分の居場所がないんです、物語が始まったところでは。そして、不本意ながらある場所に押し込められて、そこも自分の居場所じゃないなと思っているんですけども、でもその場所がいつの間にか自分の居場所のように変わっていく。その様が私達、誰にとってもすごく身につまされるというか、あるいはこうでありたいと思わせるというか、そのストーリーの美しさみたいなものが一番かなと僕個人は思っています。それに加えてさっき石井さんがおっしゃったように、ものすごく素敵な音楽、そして真面目なだけじゃなくて笑いもふんだんに盛り込まれていて、劇場に行く楽しみというか喜びと言うか、エンターテイメント・ショービジネスの全てが最高のクオリティーで詰まっていると思うんですね。そういうことが多くのお客様に支持されているということではないかなと、僕個人は思いました。」


Q.森公美子さんと蘭寿とむさんにお伺いします。今回のデロリス役もダブルキャストということで、すごくタイプの違うキャラクターで楽しみなんですけど、現時点でのお互いの印象ですとか、あるいはここをちょっと参考にしたいとか、盗みたいというところを今の時点の想いで結構ですので、お聞かせいただければと思います。

森: 「私は相変わらず大して踊れもしませんので、踊りは蘭寿さんに教えていただくということは定番になってます、ということを蘭寿さんにお伝えしました。前回も瀬奈さんに全部踊りを教えていただき、踊りの振り写しがすごく遅いので、一生懸命真似て・・・でも、同じ踊りなのに同じ踊りには見えないという素晴らしい欠点がございますので、それもお楽しみくださいませ(笑)。蘭寿さん、素敵ですよね。私、蘭寿さんに決まったということで、『おー!ピッタリ!』という想いが一番でした。(蘭寿さんと私は)全く違う感じに見えると思うので、最低2回は観ないとやはりこの『天使にラブ・ソングを』を理解してもらえないんじゃないかなと。カーティスも2人おりますし、そういった意味では倍々楽しんでいただけるミュージカルだと思います。」
蘭寿: 「稽古が始まるのはこれからなので、私自身、自分がどういう風になるのかがまだ読めてないところが実際一杯ありまして、森さんが本当に素敵で、盗みたいところだらけなんですよ。なので、本当に色々教えていただきながら、つくっていきたいなと今は思っております。」
森: 「蘭寿さんに近づくように、今からダイエット始めようかと思います、ちょっと戻っちゃったんで(笑)。この格好(修道服)では分からないんですけど、実際これもパツパツなんです(笑)。」




Q.鳳 蘭さんにお伺いします。今回も厳格な修道院長ということで、普段はとてもおっとりされて優しい人柄だと思うんですが、役を演じる上で苦労した点と、森さんと今回初参加の蘭寿さんの印象をお聞かせください。

鳳: 「私は役作りとかではなくて、ただ単純に、悲しい役でしたらすぐ涙が出るし、楽しい役でしたら本当に楽しくなるし、厳格って言ったら急に厳格になるし、空気とその場の台詞の気持ちとか、中から出てくるんです。宝塚歌劇出身のマイナスとプラスの点かもしれません。実は、宝塚の男役と言うのはあんまり役作りをしなくて良いんです。『優しい男』、『たくましい男』、『お茶目な男』など、トップスターは役作りは4つ程しかないんです(笑)。そういう意味ではそのままここまで来ちゃって、心の中で一生懸命『厳格、厳格・・・』って言い聞かせてやっているんです。森さんは本当にこの役にピッタリで、蘭寿さんもまた違った色を出されるでしょうけど、たくさん盗むのも良いと思います。蘭寿さんはとってもかわいい下級生なので一所懸命応援していきたいです。2人とも応援していきます。」




Q.皆さんにお伺いします。ストーリーの後半でとても奇跡的でハッピーな大団円を迎えるのがこの作品の魅力だと思いますが、皆さんが最近「奇跡を感じた瞬間」、あるいは「日頃ハッピーを感じる瞬間」がございましたらお聞かせいただけますでしょうか。

山田: 「今日はネガティブに見えているかもしれませんが、とてもハッピーです(笑)。奇跡を感じた瞬間は、こんなに早く再演になったと聞いたときはすごい奇跡だなと思いました。」
森: 「私は日頃、全てが奇跡だって思うタイプなんですね。だから、道で友達に会って『わー奇跡!』とか、常にいつも自分の中で何かの小さい出来事でも『ワー!』っとなるタイプなので、こうやって今日みなさんと出会えていることも奇跡のようだと感じて、毎日生活しております。私からハッピーを抜いたら何も残らないですよ(笑)。常に毎日を楽しく、今日の日が一番最高の日だって思うんですね。昨日よりも今日、明日のほうがもっと最高が来るっていつも思いこんでるんですね。思い込みって大切で、そう思うと明日どんなハッピーが来るのかなっていう気持ちになりますし、体重が戻ってしまったのもこれも1つのハッピーと考えて(笑)、これから何か自分で努力をするということをこれから勉強したいなと思っております。」
蘭寿: 「先ほども言いましたように、帝国劇場の舞台に立てること、そしてこの作品に出会えたことが奇跡だなと今思っております。そしてハッピーなのは私も森さんと一緒で毎日がハッピーで、お稽古中に全然できなくて本当に落ち込んでいたことが段々できるようになって、ステージにパッと上がった時に自分の中から湧き上がってきてそれがクリアできた瞬間と言うのが、何物にも変えられない気持ちになってすごくハッピーになるなっていうのを、それがまた日々どんどん変わって行くっていう舞台の楽しさみたいなものを感じているときがハッピーかなと思います。」
石井: 「30分前に奇跡を感じました。それはこのカツラを被った時です。どうして違和感がないんだろう、奇跡のようにピッタリとハマっていました(笑)。ハッピー感はですね、どんなに違和感がありそうなカツラを被っても負けない顔に生んでくれた両親に感謝、そのハッピーさを感じました。」



大澄: 「今日この場で皆さんと会えたことが奇跡です・・・あれ(笑)?ハッピーなことは、日々踊ってることです。ありがとうございます。」
石川: 「これは僕が考えたことではないんですが、テレビ番組かなにかを観た時に非常に琴線に触れる言葉があって、人間の体っていうのは約60億兆個の細胞でできているんですね。この60億兆この細胞が全部連動して、命というものが成り立っている、これこそがまさに奇跡だと。僕たちが当たり前のように人の目を見て話をしたり、踊ったり、歌ったり、言葉をしゃべったり、人の心を読んだりしますけどこんなことは人間にしかできないんです。そういう風に命を与えられて生きているっていうことそのものが奇跡なんだとその番組は言ってたんですね。とても感動した言葉でした。私達みんな一つ一つ奇跡を持っていることになる、そんな思いでございます。」



今井: 「石川禅さんほど素敵な言葉は言えないですけど、この役を頂いたことは、帝劇に観に行った時の前任者の村井國夫さんが素晴らしく軽やかに演じていらして、まさかこの役が私の元に来るとは思ってなかったのでうっかりしてたんですけど(笑)。負けないように頑張って演じたいと思っております。いつも感じるんですけど、舞台が終わったあと楽屋でメイクを落としてて、今日何食べようかな?って思ってる瞬間が一番いつもハッピーだと感じております(笑)。」
鳳: 「私事なんですけど、2人娘がいて、長女に2人娘がいて、今度初めて次女に男の子が生まれるんです。それが私の奇跡とハッピーです。」


Q.皆さんにお伺いします。ご自身の役でもそうでなくても結構ですので、一番好きなシーンを教えていただけますでしょうか。
山田: 「どのシーンをとっても愛着があるし好きなんですが、個人的に好きなのは、2幕の中盤で、デロリスがスヤスヤしてると他の修道女たちが集まってきて『明日本番の前でドキドキして寝られない』って言って、そうするとデロリスが歌を歌ってくれてみんなを静めるてくれるシーンが僕個人は一番好きです。すごくミュージカルらしいシーンだなって思うんですよね、音楽があって歌があって、歌が広がっていって人の絆がより深まるっていうのが見えてくるシーンなのでとても素晴らしいなと思います。」


2014年帝劇公演より

森: 「私もそのシーン大好きなんですけど、修道院長と最後の最後に分かち合える瞬間があって、『神様がいるのかもしれませんね』なんていう話を、そこの台詞を言っているとき必ず泣いちゃうんですよ。泣いている私を、鳳さんが涙をピッピッとはじいてくれるんですね。そのところを思い出しただけでも涙が出ちゃうんで、あそこが本当に大好きですね。あと、その前のシーンで、カーティスに銃を向けられたデロリスにシスターたちが『私を先に、私を先に』って、デロリスをかばってくれるところは出演者が全員泣いてます。そういう素晴らしい作品だと思うんですよね。」


2014年帝劇公演より

蘭寿: 「私も観ていて、そこの今おっしゃった修道院長とのシーンが、あんなに拒んでいた修道院長の口から『絆』って言葉が出てきた瞬間にすごく胸を打たれたと思っていて。あとは、1幕で全然歌えないシスターたちが、どんどん出したことがないような声を出したり、チャンレンジしてみんなが段々変わっていく感じがナンバーで続くあのシーンが好きだなって思います。」


2014年帝劇公演より

石井: 「僕もデロリスのパジャマのシーンのあとに♪『シスター・アクト』というテーマ・ソングを歌うすごく感動的なところをずっと舞台袖で毎日見てて、いつもウルウルしてて、あれがやっぱりいいなと思ったんですけど、感動的なシーンの話が多いので、僕はそうじゃないところいきます。カーティスの子分が3人いるんですよ。これが『とんきち、ちんぺい、かんた.』みたいでね(笑)。ダメな3人なんですよ。ちょっと頭の弱い感じなんですね。この3人が一生懸命裏声を駆使したりしながらムーディーに歌ってて、『俺って女にモテるんだよ。最高だぜ』って言いながら、全然モテなさそうな感じ(笑)。この作品の感動的な後半の中にスパイスになって、そこがダメダメであればあるほどその後の感動が活きるという、なんか土台にしていただきたいようなあのシーンが、見せどころです。」


2014年帝劇公演より

大澄: 「カーティスがデロリスを追い詰めて銃を向けて、彼女を撃とうとしているところに他のシスターたちが『私を先に、私を先に』ってかばってですね、全員が泣きながら自分に迫ってくるところ。(カーティスの)『俺が泣きたいよ!』ってぐらいに感動しちゃいます。稽古場からガツガツ泣いてました。あと僕は振付もやらせていただいているんですが、♪『ファビュラス・ベイビー』という、デロリスが自分の夢を追っかけるのかシスター達との絆を大切にするのかで揺れる素敵なナンバーがあるんですね。そこがすごくミュージカルの醍醐味というか、歌もとてもキャッチ―で聞きやすいですし、そこにクミさんの歌、そして踊りもすごく一体となって良いシーンだなと思って、またそこに色々新しく作り直したいと思ってるんですが、すごく好きです。」


2014年帝劇公演より

石川: 「今クミちゃん(森さん)がおっしゃったシーンは、私は2回観て2回とも号泣してたので、あそこかな。ストレートに。やっぱり日本人はそれに弱いですよ。」
今井: 「シーンのひとつひとつもそうなのですが、全体的に音楽が70年代後半のディスコチックな時代を意識して作られたということで、ちょうどその頃は私の青春時代というか、学生時代だったのでよくディスコにも通ったし、そういう音楽が非常に懐かしくて『ああいいな』と思って拝見したのを覚えています。」
鳳: 「全場面が独立して、その場面だけで勝負できるようなミュージカルだと思うんですね。やっぱり私も公美子さんが言ったように最後に涙をボトーっと流して、そこで涙をちょっと拭いたりするところが一番感動して大好きな場面です。」




ここで、劇中よりミュージカルナンバー2曲が披露されました。歌唱披露映像にてご紹介。


【♪「あいつを見つけたら」/大澄賢也&石川禅】



【♪「Sister Act」/蘭寿とむ】


そして、アフロダンサーに扮した約150名の一般オーディエンスとともに「みんなで歌おう!踊ろう!Raise Your Voice」の公開ダンス収録が行われました。その模様を動画にてご紹介。

【みんなで歌おう!踊ろう!Raise Your Voice】






―森さん、2年ぶりの再演ということになりますが、いかがでしょうか?

森: 「2年前を思い出しては、ウルッと来る場面もあったりとか、それからこの公演は結構長丁場でございますので、体力の面がちょっと心配ですね、少し痩せなきゃって(笑)。」


―先ほどの会見でも、「蘭寿さんを見習って・・・」とおっしゃっていましたが。

森: 「今日の楽屋が一緒の部屋なんですけど、蘭寿さんは初めからストレッチされてて、私は何もしないでそれを見ながらお弁当を食べてたんです(笑)。蘭寿さんの踊りはキレがあるので、勉強させていただきます。」


―蘭寿さんも、森さんから盗みたいところがいっぱいあるとおっしゃっていましたね。

蘭寿: 「(森さんは)本当にこの役にピッタリだと思うんですね。私が演じさせていただくことになった時に、大丈夫かなと心配だったんですけど、さっき鳳蘭さんもおっしゃっていたようにいっぱい盗んで、それで自分なりの味も出せたらいいなと今は意気込んでいます。」


―お2人は、同じ作品に出られるのは初めてですが、お顔を合わされていかがでしたか?

森: 「蘭寿さんの宝塚時代を私は存じ上げておりますので、あのかっこいい男役の方だと思ってて、すごく憧れますよね。踊りが素晴らしいので、たくさんお勉強させていただきます。」
蘭寿: 「(恐縮して)私は森さんのことをずっと観させていただいていて、お歌が心に響きます。声量も素晴らしいですけど、先ほども会見でホロっとされていたように、やはりハートが素晴らしい方だと思うので、心からの歌というものを私も勉強させていただいて、自分もそのように歌えたらなと思います。」


―前回、稽古場や現場の雰囲気はいかがでしたか?

森: 「めちゃくちゃ良いですよ!修道院や修道女の雰囲気を勉強するために、わざわざ修道院に行かせていただきまして、修道院の方々からお話をお伺いして、心のあり方とかを教えていただいて。台本を読むだけではなくその心が分からないといけないというので、色んな場面で出かけて勉強していました。」
蘭寿: 「私は今回から入らせていただくので、もっと勉強していきたいなと思っています」


―大澄さんが、「面白いから絶対観て」と言っていたのが印象的でした。

森: 「一緒に楽しめるミュージカルで、笑いもあり、最後は皆さんが立ち上がるぐらい高揚していただけて、素晴らしい人間愛を見れるミュージカルだと思います。今あるミュージカルで、これが一番じゃないかなって思うんですけどね。」


―見どころをお聞かせいただけますか?

森: 「修道院の厳格な中に何も知らない人間が入っていって、その人たちの心の中にちょっとずつ入っていって、みんなが歌が下手な修道院だったんですけど、歌が段々うまくなってきて、その歌がものすごく評判になり、そしてなんとローマの素晴らしい方がそれを見に来られるみたいなストーリーなんですよ。ローマの偉い方が出た時にウワーってものすごい拍手になったりとか、観ている方も感動なさるっておっしゃっていましたね。」
蘭寿: 「私も同じところが素晴らしいと思いますし、『変わっていく』段階に一緒にそこに入りこめるというか、そこが魅力だなと思うんですよね。一番最後に客席全員が総立ちになって、一緒に楽しめるというのがミュージカルの原点であり、こんなに楽しいミュージカルって無いなと思うので、私も初参加ですけど、最高に楽しい舞台をつくりたいなと思っています。」


―森さんは再演にあたり、役作りをするうえで心がけていることはありますか?

森: 「2度目ということじゃなくて、全部一から蘭寿さんと一緒に、新たなこの『天使にラブ・ソングを』という作品に入っていきたいなと思っております。」


―蘭寿さん、共演者に宝塚の先輩・鳳蘭さんがいらっしゃいますが、お話はされましたか?

蘭寿: 「ご挨拶はさせていただいたんですけど、役についてなどはまだお話ししていないので、先ほどのお話にもありました修道院長との感動的なシーンもありますし、『大丈夫だからね』とすごく優しくお声掛けいただいて、大先輩とご一緒させていただけることを嬉しく、光栄に、楽しみに思っております。」


―宝塚時代は何度もやられていたと思いますが、久々の黒塗りはいかがでしょうか?

蘭寿: 血が騒ぎますね、大好きなんですよね(笑)。
森: 「蘭寿さんは汗かかないんですけど、私はすごく汗をかくので、途中で黒人からちょっと日本人になりかける瞬間があって、慌ててパーって塗ったりします(笑)。」


―鳳さんが、男役はあまり役作りは必要ないとおっしゃっていましたけど。

蘭寿: 「そうなんだ!って。さすがですね。『心から』というのはその通りだなとだなと思います。全てはそうだなと思いました。」
森: 「鳳さん素晴らしいです。修道院長はこの人しか考えられないですね。厳格でいてコミカルで、そしてすごく優しさが溢れて、全部を持ち合わせているんですよね。全部がいろんな場面で出ていらっしゃって、素晴らしいなと思います。一番おいしい役ですよ(笑)。」


―最後にPRをお願いいたします。

森: 「5月22日から6月20日まで、帝国劇場にて『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』上演いたします。」
蘭寿: 「皆様ぜひぜひ、一緒に楽しみにいらしていただけたらと思います。」
森・蘭寿: 「お待ちしております!」




ミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』は、5月22日(日)帝劇にて開幕です!

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