リヴァプールに暮らす子だくさんのジョンストン家に、双子が誕生する。
生活の困窮から、母はやむなく、片方の子を我が子に恵まれなかった裕福なミセス・ライオンズに託す。
こうして、一人はエドワード(エディ)として豊かな家庭に、もう一人はマイケル(ミッキー)として貧しい家庭に、離れ離れで育つこととなった。
やがて運命に導かれるように再会した二人は、同じ日に生まれたことを知り、固い友情を結び〈ブラッド・ブラザーズ(親友)〉を誓う。
しかし年月を重ねるにつれ、彼らの人生は環境の違いによって大きく隔てられていく。
18歳となったミッキーは、不況により職を失い、幼なじみのリンダとの結婚生活にも翳りが差す。
一方、エディは大学生活を満喫し、将来を約束された存在となる。
血を分けた実の兄弟、ミッキーとエディ。
社会の格差と避けられぬ運命が、二人の行く末を容赦なく裁いていく。