10月の雨の降る朝。ロンドン郊外にある、エリック・スワン(井口 理)の自宅。
エリックには、妻のリンダに大きな隠し事があった。
2年前に電力公社を解雇されて以来、架空の間借り人を何人もでっちあげ、社会保障手当を不正受給し、生計を立てていたのだ。
良心の呵責を感じ始めたエリックは、でっちあげた人物を抹殺しようと決意する。
ところがそこへ、社会保障省の調査員、ジェンキンズ氏が訪ねて、エリックが生み出した架空の人物への面会を求める。
2階のホンモノの間借り人・ノーマン(矢本悠馬)を巻き込んで、ウソを重ねるエリック。
ごまかせばごまかすほどウソがこじれ、エリックとノーマンは窮地に立たされていく。
2人は嘘をつきとおすことができるのか?
極限の綱渡り状態で、エリックは——