孤児院に暮らす18歳の少女ジルーシャ・アボット(坂本真綾/上白石萌音)は、ある夜、「大学への進学と勉学を保証する」という思いもよらない手紙を受け取る。条件は、月に一度手紙を書くこと。
手紙の送り主は、その夜に見た車のヘッドライトに照らされる足長蜘蛛 “ダディ・ロング・レッグズ”のような影。影でしか見たことのない相手だったが、ジルーシャは心を躍らせ手紙を送り続けた。影の正体であるジャーヴィス・ペンドルトン(井上芳雄)もまた、知性ある手紙を送ってくれる彼女に惹かれていくのに時間はかからなかった。
そして、ついにジャーヴィスは、影の正体であることを隠してジルーシャの前に現れる——